我々ブロガーのみならず、どんな方でもあると便利に感じるものがWindows OSを搭載したPC。意外と外出の際にもWindows OSが欲しいと思う場面は意外と多いかも。手軽に持ち出せるWindows端末となるとタブレットが中心になるわけで、先日はSurface Go型の2-in-1 Jumper EZPad GOを購入してみたりしました。今回ははるか昔にレビューした元祖中華2-in-1端末といえるCHUWI HiBookの正当進化版、CHUWI Hi10 AirをCHUWIより提供していただいたのでレビュー。
CHUWI Hi10 AirはCHUWIから登場している10.1インチの2-in-1タブレット。デタッチャブルタイプでありながら、ヒンジ搭載によってノートPC型としても、タブレットとしても利用可能なモデル。CPUは旧世代のIntel Atom X5-8350、RAMは4GB、ストレージは64GB(eMMC)とパッとしないスペックではあるものの、スタイラスペン対応や、わずか8.5mmの厚みなど光るものもあるモデル。初登場から4年目というロングセラーシリーズなのもわかるクオリティの製品でした。価格は本体が185ドル、キーボードも48ドルとお買い得なのも嬉しいモデル。
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中華着脱式2-In-1タブレット、CHUWI HiBookを一週間使ってみてわかったこと
安定感のあるデザイン。ベゼルは相変わらず太め
今回はCHUWI Hi10 Airの他に専用キーボード、さらに専用のスタイラスペンH2を試用。パッケージはこれまでと一切替わらないクラフト地のもの。本体のデザインもシリーズの元祖であるHiBookから変わらない形を踏襲。背面はCHUWIのロゴ自体も目立たないようになっているのは好感度高め。
側面は8.5mmと薄型。スマートフォンが9mm強なので、実はスマホよりも薄いわけ。物理キーは電源とボリュームキーのみとシンプル。端子類は側面に集中しており、microSDスロットにUSB Type-C、microUSBにmicroHDMI、3.5mmステレオミニジャック。充電はmicroUSB、USB Type-Cの両方でできるのもポイント。
シリーズの最初のモデルHiBook(上)とHi10 Air(下) |
付属品はUSB-ACアダプターとUSB Type-Cケーブル。その他は説明書に保証書、クイックスタートガイドといった一式のみ。
専用キーボードはHiBook ProやHi10と同じモデル。6段配置でテンキーも独立していることで、使い勝手はなかなか。ただ、キー自体は通常のキーボードに比べると一回り小さいため、打ち込む際には一苦労する場面も。キーストロークも浅すぎず、ノートPCレベルの打鍵感を確保し、さらにキーボード自体の作りも手伝いたわみもなく打ち込めるのはベター。
キーボードと本体の接続はヒンジのついた専用端子を使用。ヒンジによって、ドッキング時には通常のノートPCと全く同様の使い勝手を実現できるのはこのタイプの強み。キーボードにはUSB Type-A端子が2つついており、拡張性もアップするのもポイント。
本体単体は534g |
キーボードは578g |
装着時は1109gに |
HiBookは1160gで50gほど軽量化を実現 |
重量は本体が534g、キーボードは578gと本体のみで自立するSurfaceタイプのJumer EZPad Goなどと比較すると重め。装着時の重量は合計と合わないものの1109gと1kg強で少し重め。それでも、HiBookの第1世代から比較すると50g軽量化しています。
もう一つ提供していただいていたのが、スタイラスペンのH2。256段階の筆圧検知機能を搭載したペン。Jumper EZpad GoやCube Mix Plusは1024段階で、それに比べるとだいぶ見劣りする性能。ちょっと嬉しいのは、よくある単6電池による動作ではなくUSB充電式なところ。電池の確保が不要というだけでここまで快適さが変わるとは思いませんでした。実際の書き心地に関しては後述いたしましょう。
安定した使い勝手。Atom X5でもブログも書けます
CHUWI Hi10 Air、実際に使ってみようとする際にネックになるのがスペック。Atom X5-Z8300とすでに前世代以前のAtomプロセッサーを使い続けているのは結構残念。そろそろPentium系への移行をして欲しいというのが本音。Core-M搭載のタブレットもCHUWIではリリース済みなので、要改善です。
実際に今回はブログの記事執筆も含めてWEBブラウジング中心に使用。ロングセラーモデルということもあってか、低スペックな割に動作は安定。Celeron搭載のJumper EZPad Goよりもソフト間の推移は安定している印象も。Google Chromeを利用してブラウジング&執筆をしている分ではレスポンスの遅さはあるものの、「使える」という印象。
対して動作の重さを感じるのはSkypeなどのWindowsアプリ利用時。アプリの起動にも時間がかかるのはもちろん、アプリ内でももっさり動作がかなりストレスフル。OneDriveの同期設定も時間がかかったりと、弱い面はかなり気になるのも特徴。メインとしては絶対に使えないわけ。
もう一つ気になるのはスタイラスペンの実力。256段階という中途半端な筆圧検知に関しては実際にはまったく検知せず。あくまでもただのペンでした。ただし、ペン先に若干ラバーが入っているなどの工夫で、書き心地はスムーズ。ちょっとしたメモ書きでは威力を発揮しそう。
タブレットとしての使用時や、ノートPCモードでもこのペンが意外と役立つ場面が多々あったのも印象的。マウス操作はトラックパッドが小さくやり辛く、指のタップはもってのほかという場面でペンを使えば簡単にタップ可能。マウスの補助としてはかなり有能な印象です。
自由自在に使いこなす。Hi10 Airなら可能でした。
CHUWI Hi10 Air、ロースペックなのが残念ではあるものの最低限の機能は備えたWindowsタブレット。ノートPCとしても、通常のタブレットとしても、キーボードをひっくり返して接続すれば、スタンド付きのタブレットになったりと、自由自在に変形できるのもこのモデルのポイント。外出時に持ち出す際にも時と場合に応じて変形させられる、そんな汎用性の高い機種でした。
メイン機としての利用は厳しいのは百も承知。実際、私も外出時でもハードな作業をする場合にはXiaomi Mi Notebook Proを持ち歩いているわけですが、通勤時やお出かけの際にWindows機が欲しい場合にはHi10 Airが第一選択肢に。(Jumper EZPad Goの場合もアリ)メインのノートPCのほかに、かゆいところに手が届くモデルが欲しいと思っている方にはベストマッチなモデルです。現在、価格は本体が185ドル、キーボードも48ドルとお買い得なのも嬉しいモデル。
スペック
OS:Windows10
CPU:Intel Atom X5 Z8300
GPU: Intel HD Graphics 400
RAM:4GB
ストレージ:64GB
液晶:10.1インチ 1920*1080
カメラ:フロント200万画素・バック200万画素
バッテリー:6500mAh
Bluetooth 4.0
WiFi: 802.11 b/g/n
端子類:USB Type-C,microUSB,microSD,microHDMI
重量:534g(実測値)
大きさ:26.18 x 16.73 x 0.85 cm
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