某S8そっくりなベゼルレスのElephoneのスマートフォンをGearBestから提供していただきましたのでレビュー。限界までベゼルが削られ、ほぼ画面だけになった前面に、見る角度によって反射の変わる色鮮やかな背面。さらには快適すぎる操作性を実現した最高の中華スマートフォンでした。
Elephone U ProはSnapdragon 660に6/4GB RAM、64/128GBストレージを搭載したミドルハイスマートフォン。中華スマホメーカーでありながらSnapdragonを搭載したことで、メインとしておすすめできるクオリティに仕上がった機種。現在、最上位版が299ドルでGearBestで販売中。
持ちやすくデザインにも優れたベゼルレスデザイン
パッケージは黒を基調とした高級感を際立たせるデザイン。本体は、5.5インチと比較的大きめな画面サイズながら手の中に収まるコンパクトサイズに仕上がっています。背面は見た角度によって反射が変わるデザインになっており、鮮やかな青色が良い感じ。
本体の側面も非常に薄く、それでいながら高級感がある感じで好感。なお、充電・データ通信端子はUSB Type-Cを採用し、今のトレンドにしっかり合わせて来ています。SIMスロットは上部に搭載し、SDカードスロットと共用のものとnanoSIM専用のトレイのデュアルSIM構成。3.5mmステレオミニプラグは廃止され、音楽を聞く際にはBluetooth接続がベターに。以前レビューしたSONY WH-1000XM2とか、おすすめですよね。
付属品は充電器(EUプラグ)・USB Type-Cケーブル・USB Type-Cオーディオアダプター・シリコンケース・SIMピン・液晶保護フィルムと、それだけでそのまま使えるレベルに一通り揃っていました。ただし、その独特な画面形状のためか保護フィルムの貼り付けには難儀し、当初は写真のように気泡だらけになりかねないのは注意が必要です。
Android 8.0でサクサクな動作。不満はもうありません
搭載しているOSはAndroid 8.0。ほぼ手の加えられていない素の状態であることで、使いやすいUIに。Snapdragon 660のおかげでAntutuベンチマークでは141,198点と高得点(Ver7.0.4)。画面遷移もWEBブラウジングも、マルチメディアの再生もストレスフリーです。
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設定画面もAndroid 8.0 |
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一部の独自設定も存在 |
設定画面に関しても、Android 8.0のカテゴリ式が採用されており、項目がシンプルにまとめられています。ナビゲーションキーの配置や、画面消灯時の動作等は一部独自設定も存在し、使い勝手を向上させるのに一役買っているのも嬉しいポイント。
ソフトウェアのアップデートは、到着後数回遭遇。記事執筆時点(5月)では見かけなくなりましたが、今後も時々は降ってくることを願いたいところ。なお、執筆段階でのAndroidセキュリティパッチレベルは2月5日とちょっと古めです。
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背面の指紋認証センサー |
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登録画面はAndroid OSのものを利用 |
背面には指紋認証センサーを搭載。認証の精度も申し分のないレベルに達しており、U Proを手にとって指を当てればコンマ数秒でロックが解除。また、Android 8.0以降で採用された顔認証にも対応しており、指紋と顔の両方でロック解除をすることが可能です。
カメラの撮影レベルはそこそこ。ボケ感の変更が可能なのは嬉しいところ
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カメラUI |
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HDR有効時 |
Elephone U Proには1300万画素+1300万画素のデュアルカメラが背面に搭載。2つのカメラを活かして明るく、鮮やかな撮影が可能と謳われていますが、実際の写真のクオリティーは正直そこそこのレベル。特に暗所での撮影ではカメラがブレてしまっていたのも殘念なところ。
HDRは手動で有効化する仕様で、HDRの際の作例が3枚目。コントラストが低い曇の日ながらくっきりとした写真に仕上がっています。ただ、全体的に白っぽい印象があるのが殘念かも。
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ボケモードで焼肉を撮影 |
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タパス(ボケモード) |
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チゲ鍋(ボケモード) |
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ボケモード |
デュアルカメラを活かしたボケモードの作例は上のような感じ。そのままの状態(最初の2枚)は正直ボケが有効になっている印象を受けません。対して3枚目は、背景と対象物の距離が離れていることもあって良い感じにボケてくれました。
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ボケ感は撮影後の変更も可能 |
撮影後の画像編集モードでは、ボケの程度の編集も可能。撮影後に編集をすることで、より高いクオリティーの写真に簡単にできる点は評価できそうです。
デザインと高性能を両立。メイン機にどうぞ
今回レビューしたElephone U Pro、なんだかんだ入手してから3ヶ月近く手元に置き続けていますが、私の場合はサブスマホとして愛用中。そのデザインの美しさから話題の種にもなりますし、基本性能がしっかりしていることで、WEBブラウジングやTwitter、動画鑑賞を出先でする際にも愛用中。
スペックも申し分のないレベルでありながら、販売価格は299ドル(最上位版)。お値段もなかなかですが、中華スマホの中で頭一つ分抜けた性能を持った本機はメインスマホの買い替えとして推したいクオリティーでした。
スペック
液晶: 5.99 inch 2160*1080
CPU: Qualcomm Snapdragon 660 (無印U:MediaTek Helio P23)
OS: Android 8.0
RAM + ROM: 6GB RAM + 128GBストレージ
カメラ: 1300万画素+1300万画素(バックカメラ)、800万画素(フロントカメラ)
指紋認証: 搭載
Bluetooth: 搭載
USB:Type-C
SIM Card:デュアルSIM・デュアルスタンバイ(nanoSIM*2・1スロットはmicroSD共用)
バッテリー:3550mAh
重量:166g(本体のみ)
大きさ:15.40 x 7.25 x 0.84 cm
ネットワーク:2G: GSM 850/900/1800/1900MHz CDMA BC0
3G: WCDMA 900/2100MHz TD-SCDMA B34/B39
4G: FDD-LTE B1/B3/B5/B7/B20
TDD-LTE B38/B39/B40/B41