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【FiiO X5 3rd】解像度も大きく向上、バランスの良い音作りになったハイエンドDAP、FiiO X5 3rd音質レビュー!


前回のFiiO X5 3rdのフォトレビューの記事、フォトレビューでありながらかなりの反応をいただき、いかに本機種への期待が高まっているのか痛感しました。となると、適当な音質レビューは書けないということで、DAPのレビューが最近は減少中の私も気合を入れてレビューに向けて備えておきました。今回は期待のX5 3rdのレビュー、音質編です。

FiiO X5 3rdは、DAC部にAK4490ENをデュアルで搭載したDAP。約5万円の価格でありながら、非常に高スペックな機種に仕上がっており注目を集めています。国内では並行輸入品が販売されていますが、在庫に関しては人気のためか不安定。気になる方は在庫状況に注意が必要です。

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解像度が大きく向上し、バランスの取れた音作りへ

FiiO X5 3rd(左)、FiiO X3 2nd(右)
今回のレビューでは、私自身がバランス接続に対応したイヤホンを持っていないこと、そして、FiiO X5 3rdに見合うレベルのヘッドホンアンプを所有していない(最も高価なアンプでiBasso D55)ため、基本的にヘッドフォンアウトの音でのレビューと致します。
使用したイヤフォンはEtymotic ResearchのER-4P。比較対象のプレーヤーはFiiO X3 2nd。音源は全てflac(レベル8)のものを使用しました。用意した音源は以下の通り。(ZTE AXON 7の音質レビューをした時と全く同様の構成です。)
・Adagio (Sally & Tomoya from Heavenstamp・季刊 NetAudio Vol.12より・192KHz/24bit)
・鼕々(とうとう) (鬼太鼓座・怒濤万里・44.1KHz/16bit)
・スパークル(RADWIMPS・君の名は。・44.1KHz/16bit)
・熱・彼の落書き(aiko・暁のラブレター・96.0KHz/16bit)
・What kind of man would I be (Remix) (Chicago・Greatest Hits 1982-1989・44.1KHz/16bit)
FiiO X5 3rdの鳴らし初めの印象としては、X3 2ndに対して圧倒的に解像度が向上した印象が挙げられます。また、弱ドンシャリ傾向であったX3 2ndに対してフラットに近づいた印象を感じました。
特に解像度が要求される和太鼓(鼕々)では、本機の高解像度が発揮されています。太鼓の余韻の表現に関してはさすがのレベルで、イヤホンでありながら聴いていて心地よく感じるレベル。他のアコースティック系の楽曲でも余韻の再現度の高さは感じられました。
全体的な音のバランスに関しては、これまでのFiiOの音作りのベースは引き継ぎながら、全体としてはフラット側に寄っている印象。中域がこれまでのFiiOの機種に比べると若干引っ込み、ボーカルが少し後ろに下がっている印象を受けます。低域、高域に関しても元気があるのには変わりないもののの、大分硬めの音作りという感じでしょうか。
音場に関しては、若干狭くなっている印象を感じます。個人的には、そこまで気になるレベルではありませんが、気になる方には若干狭く感じるかもしれませんね。

ファームウェアに関しては、まだまだこれから

今回は、現時点での最新のファームウェアである、Ver 1.0.9を利用。FiiOのDAPは発売当初は事実上のテスト販売として中国国内で販売し、その時のフィードバックを元にグローバル版を登場させる流れで、今回のX5 3rdはまだ中国国内でのベータ販売の状態。私のように並行輸入で購入している人間は、いわば「勝手に海外環境でβテストしてる人」です。ですので、ファームウェアの仕上がりをああだこうだ大声で言うのも変な話ではありますが、一応現時点での感想を書いておきます。
端的に言えば、ファームウェアの品質に関してはまだまだです。とりあえず不満に思っている点について列記しておきますと
・一時停止→ロックすると、高確率で再生復帰できなくなる
・アルバムモードではフォルダスルー再生は機能しない
・日本語での並び替えの順番が意味不明。目的のアルバム・フォルダが見つけられない
・楽曲選択完了から再生までのタイムラグが長い
といったところでしょうか。私はある程度我慢しつつ常用していますが、この状態で国内販売を行えば、某HDP-R10の悲劇を繰り返しかねないのは目に見ていますね。

不満だらけのUIではありますが、デザインや機能性に関しては、他社のDAPよりも洗練され、そして使い勝手の良いように配置されている印象。なぜかVUメーターの表示機能もついており、再生画面については案外楽しめるのではないでしょうか?
この他のAndroidとしての利用感や、再生アプリの使用感に関しては、また別記事で特集いたしましょう。また、今回のレビューでは基本的に本体の音質に関してFiiO X5 3rdとの比較となりましたが、後日Ak70やOnkyo DP-X1Aとも比較試聴ができればと思っています。

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3 コメント

  1. 初めまして。
    FiiO X5 3rdについてですが、バッテリーの持ち、及び発熱具合はどの程度でしょうか? 発熱に耐えられなくてFiiO X7を売った過去がありまして、教えていただけると幸いです。

    • nitro様

      はじめまして。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
      さて、X5 3rdの発熱に関してですが、通常の音楽再生時も熱くなるときにはかなり熱くなります。それこそ、素手でホールドできないレベルになることもありました。

      以上、参考になりましたら幸いです。

    • あーる様、返信ありがとうございます。
      結構発熱するんですね… コンパクトで惚れ惚れするようなデザインなので、音が気に入れば購入しようかと考えていたのですが、控えた方がよさそうですね。
      試聴だけでは発熱具合まで分からないので、教えていただき助かりました。ありがとうございます。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています