新型コロナのデルタ株が猛威を振るい感染者数が大幅に増加している東京。飲みに行ったり、食事に出かけたりというのが憚れる今、悩ましいのが記念日。昨年は記念日ステイを群馬の奥地である嬬恋村は万座温泉に行くことで楽しみましたが、今回は都内のホテルステイを選択。2016年に開業したプリンスホテルの最上位ホテル、ザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町に宿泊してきました。
ザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町は東京の中心部、赤坂にある東京ガーデンテラス紀尾井町の30階から36階に位置するホテル。今回は記念日ステイということでクラブキングルームに宿泊してきました。都内で同じような立ち位置にいるホテルとしては、ハイアット系列のアンダーズ東京もありますが、リラックスや記念日にはプリンスギャラリーに分があるように感じました。
チェックインはクラブラウンジで。ウェルカムドリンクを飲みながらゆったり手続き
今回宿泊したのはクラブデラックスキングルーム。ザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町の場合クラブラウンジを併設しており、クラブフロア宿泊の場合はクラブラウンジで座りながらチェックイン・チェックアウトが可能。フロントでクラブフロアの利用の希望を聞かれ、希望すれば案内されてウェルカムドリンクを出してもらえるという流れ。
クラブラウンジはホテルの34階に位置し、クラブルームの客室も基本的に34階。このため、チェックイン・チェックアウト時の垂直移動が不要なだけでなく、ふらっとクラブラウンジを使いたいという場合でも最小限の移動で済むのは嬉しいところ。
チェックイン手続きはクラブラウンジに通された順番で行っているようで、先客のチェックインなどもありウェルカムスイーツを嗜みながらのんびりしているうちにスタッフがやってくるという感じ。ウェルカムスイーツはショートケーキやマカロン、カヌレなどがのせられ、小腹を程よく満たしてくれました。
当日は生憎の天気模様で、クラブラウンジからの景色も靄がかかってしまっていましたが、東京の高層ビル群を眺める上ではなかなかな場所という感じ。今回はチェックイン時とディナータイム後、そしてチェックアウト時の3回のみの利用でしたが、ふらっと行ってお酒を嗜みながらのんびりできる空間というのは癖になります。
チェックアウト時も手続きの前後で飲み物を飲んだり、軽食を食べたりすることも可能で滞在の締めにビールを頂いて退散しました。本ホテルはマリオットのラグジュアリーコレクションの加盟ホテルで、マリオットボンベイの上級会員特典も利用可能。チェックアウト時に露骨にゴールド会員としてのUGを要求している人がいましたが、お里が知れるのでやめたほうが良さそうです。
ほどよい広さの客室と、窓いっぱいの景色が魅力的
本ホテルの標準的な客室であるデラックスルームの広さは42㎡。アンダーズ東京が52㎡が標準だったことに比べると狭め。ただ、アンダーズ東京の場合はリビングルーム以外にデッドスペースが多かったこともあり、純粋なリビング部分だけで言えばほぼ同等の広さを確保。
ザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町の客室の特徴は、ほぼ上下左右目いっぱいに広がっている窓。東京の景色をまるで額縁つきの絵画のように切り取る窓は、まさに「ギャラリー」の名前の通りという感じ。
テレビは他のホテルではまずみないはめ込み型。どこのテレビなのかを見せず、また、テレビの枠という無粋なものを排除するというアイデアはなかなか。テレビのスピーカーは天井のスピーカーに直結されており、テレビやPCなどからHDMIで接続して再生する音楽なども天井スピーカーからステレオ・高音質で再生されるの良い体験でした。この体験から、自宅用にもスピーカーが欲しくなって、まもなく購入予定です。
さて、まさに「ギャラリー」と評した大きな窓ですが、その窓際はデイベッドになっており、座ったり横になったりすることも可能。ゴロンとした状態で外を眺めれば、眼下に東京の景色が広がり、テンションが上ります。時々インスタグラマーが、窓際で布団をかぶっている写真を上げていますが、本ホテルのコーナールームで撮影しているわけです。
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客室内には電気や空調を調整できるタブレットとタッチパネルが配置。客室内用のiPadを利用すれば、部屋の写真を見ながら電気やカーテンなどの動作を選択可能なのは面白い取り組みでした。また、ルームサービスや、ミネラルウォーター、カフェドルチェの補充などの通常客室係に電話をするようなこともタブレットから依頼が可能。電話をするのって意外と面倒で、簡単にオーダーできるのは便利でした。
今回は予め誕生日祝いをする旨を伝えていたため、バースデーカードとお菓子、小さいギフトも準備されていました。ギフトはくまのような形をしていた人形かと思えば、ハンカチになっており実用性もあったのは好感が持てます。
その他の部屋のアメニティは写真のような感じ。カフェドルチェがあるのはどこのホテルでも流行りですが、鉄瓶と湯呑のセットがあったり、シャンパングラス・ワイングラス、さらにはエスプレッソと通常のソーサーまで欲しいと思える食器はすべて揃っていました。まずグラスを頼むような場面はなさそうです。
洗面台・バスルームはアンダーズ東京と比べると結構狭め。ただ、化粧用の鏡が備わっていて使い勝手は良い感じ。バスルームは全面ガラス張りで透明なまま利用すればビューバスが楽しめるとのことでしたが、実際には曇ってお風呂から外の景色は楽しめませんでした。ガラスはボタン一つですりガラスにすることも可能で、落ち着いて風呂に入りたい場合も問題有りません。
シャンプーなどのアメニティはBYREDOのものを採用。歯ブラシやマウスウォッシュ、ヘアブラシ、コームなどに加えて化粧水・乳液といった基礎化粧品も用意されているのは好感。男性用のヘアジェルなどはなく、札幌プリンスでは用意があったのでちょっと残念。男性・女性用の両方を用意してもらえたら嬉しいところ。
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夜食・翌日の昼食もルームサービスを利用。朝食はオールデイダイニングでの提供でした。夜食のパーコー麺のクオリティは衝撃的。乗っている肉の美味しさが他の中華料理屋とは一線を画すレベルで、すぐに食べ終えてしまうレベル。
おしゃれな容器で提供される朝食も、すぐに満腹になってしまうほどに食が進みます。昼食のサンドウィッチは、中の肉が想像以上にジューシー。ポテトの仕上がりも絶品で、大満足なクオリティです。
記念日ステイだろうと、常に締切に追われるのが人の性。窓際側は全力でリラックスできる部屋ですが、テーブルまわりも充実しており、コーヒーを飲みながら優雅に作業をするのもOK。値段が高いホテルなので気軽にテレワークとはいかないものの、ルームサービスを頼み、プールを使いながらリフレッシュするテレワークというのも、ないですね…
あえて都内で過ごすリフレッシュや特別な日に。紀尾井町はおすすめです
今回宿泊したザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町。地下鉄永田町駅から直結するアクセスの良い場所に位置し、全室30階以上という展望の良さ、そしてリラックスできる空間、そのすべてが魅力的なホテルでした。特別な日に遠出をするというのも良いですが、あえて都内でのんびり過ごす休日なんていうのも良いですよね。