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【FiiO F9 Pro】はっきりと上品に繊細な音作り。装着感も抜群なFiiO F9 Proレビュー

先日開催された秋のヘッドフォン祭り2017。その中で当ブログでも力を入れてご紹介していたのが、FiiOの新商品群。その中でも世界でも初発表となっていたイヤホン、FiiO F9 Proが遂に発売になり、早速本国直販より購入いたしましたのでレビューいたします。

FiiO F9 ProはFiiOが放つ本命のユニバーサルイヤホン。MMCXの着脱式コネクタを採用し、バランス入力にも対応したハイエンドモデルです。ダイナミック*1、BA*2のハイブリッドIEMで、BAドライバはKnowles TWFK-30017-000を採用する力の入れ具合。先日よりFiiOの公式直販にて139ドルで販売開始しています。

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良かったところ

・アルミ削り出しのスタイリッシュなデザイン
・小型軽量で装着感が秀逸なところ
・高解像でバランスの取れた整った音

悪かったところ

特になし

小型軽量で、装着感も抜群なアルミ製のハウジング部

パッケージは黒色仕立てで高級感あふれる仕上がりです。FiiO F9 Proでは、F9からの相違点として世界的なBAドライバメーカーであるknowlesとの協業が挙げられていました。そのknowlesのロゴもパッケージに鎮座し、気合の入りようが伺えます。

ハードキャリングケースHB1

ソフトケース

パッケージ内には、FiiOが単体でも販売しているイヤホン用のキャリングケース、HB1も同梱。防水性も備えるハードキャリングケースで、どこに持っていくにもこれなら安心できます。また、その中にフェルト製のポーチも入っており、その時々で使い分けられる工夫があるのも嬉しいところ。

2種類のMMCXケーブル

付属品のイヤーチップ

付属品一覧(公式サイトより)

付属していたケーブルは、マイク・リモコン付きの3.5mmステレオミニタイプのケーブルと、2.5mmバランス接続に対応したものの2種類。両方ともMMCX型であり、汎用性が高くなっています。

3.5mmのケーブルは通常のラバータイプ。2.5mmバランス接続対応のケーブルは、編み込みケーブルになっていますが、耐久性に関してはそこまで期待はできない印象です。別途、2.5mmバランスケーブルを用意しておくといいかもしれません。

なお、イヤーチップは4種類、各3サイズを用意。通常のシリコンタイプだけでなく、コンプライ型も付属しており、好みの装着感のものをすぐに利用できます。

ハウジング部の小ささがわかります

本体は前身のモデルF9と同じくアルミ削り出しのハウジングを備え、スタイリッシュに仕上がっています。大きさはかなり小ぶりになっており、その小ささのお陰で耳にはめた際にはピッタリ耳たぶの中に収まってくれます。

コンプライは500系統がぴったり

私はイヤーチップはコンプライを必ず利用する人間なので、本機でも早速コンプライを装着。大きさは500系統がピッタリはまりました。(コンプライ側も500系統を推奨)この状態で耳に装着すれば、遮音性も高く、また、本体の軽さ・小ささによってとても自然な装着感を実現。長時間つけても痛くならない快適なものでした。

はっきりと上品に聴かせてくれるサウンド。女性ボーカルが光ります。

本機F9 Proの前身となるモデル、F9に関しては購入こそしていないものの、先日の秋のヘッドフォン祭りで試聴。正直なところその際には「F9 Proに期待」とエミライの方とも話していたがっかりモデルでした。今回のF9 Proは、その期待以上のサウンドを鳴らしてくれるモデルで、個人的には大満足。
基本的な音作りは、全体的にバランスを取りつつ、中高域が若干控えめな弱凹型。どこかの領域が偏って大きい/小さいということはなく、オールジャンルに適した音作りです。解像度に関しては、これまでのFiiOのイヤホンF5などに比べて大きく向上、LZ A4には流石に及ばないにせよ「ハイエンドイヤホン」と呼ばれるレベルの仕上がり。音場の分離がはっきりと聞こえるようになり、繊細な音作りです。

若干凹型の音ではあるものの、自然に鳴らしてくれるためボーカルが主張するときには主張してくれる印象。女性ボーカルなどの声の伸びの表現は秀逸で、ボーカルものが好きな方にとってはピッタリではないでしょうか?低音も比較的厚めながら、さっぱりとした鳴り方。個人的には好みの範囲内でした。

FiiOの本命イヤホン。満点を挙げたい製品でした。

FiiO X5 3rd(レビュー)とバランス接続で
今回レビューしたFiiOの最新イヤホン、F9 Pro。これまでのFiiOのイヤホンから、大きく進化しハイエンドイヤホンへの脱皮を果たしたモデルといえる仕上がりでした。全体的に整った音と、小型でスタイリッシュ、装着感も良い筐体でどんな方にもおすすめできる機種になっています。
驚くべきはその価格。わずか139ドルでこの仕上がりを実現できるのはさすがFiiO。今後のハイエンドイヤホンの入門としても、このF9 Pro一つでも、十二分に利用できるモデルで、入門だけでなくステップアップ先としても買いな機種でした。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています