ガジェット

【東京ゲームショウ2025】KONKR Pocket FITを試遊!Snapdragon® 8 Eliteで圧倒的ゲーミング性能、ゼンレスゾーンゼロもスムーズに動くAndroidゲーム機レポート

千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2025。先日はASUS・ROGブースの様子をレポートしましたが、今回はAYANEOブースについてレポート。これまでハイエンドなWindowsを搭載したポータブルゲーム機を多くリリースしてきたAYANEOですが、今回は打って変わってKONKRシリーズをメインで展示。今年立ち上げたコストパフォーマンス重視のサブブランド「KONKR」の「KONKR Pocket FIT」を紹介していました。

Qualcommとの技術協力を背景に、Snapdragon® 8 Elite・G3 Gen 3を搭載し、圧倒的なゲーミング性能を実現したモデル。6インチ1080P TrueColorディスプレイ(144Hzリフレッシュレート)、8000mAhの大容量バッテリー、Ultra-FITエルゴノミクスデザインを備えたことでどこでも快適なゲーミングを実現した製品に仕上がっていました。今回はそんなAYANEOブースのKONKR Pocket FITのレポートです。

KONKRT Pocket FITのスペック

項目Snapdragon® 8 EliteモデルSnapdragon® 8 Eliteモデル
プロセッサSnapdragon® 8 Elite(2+6コア、最大4.32GHz + 3.53GHz、3nmプロセス)Snapdragon® G3 Gen 3(1+5+2オクタコア、Kryoプライムコア3.3GHz、4nmプロセス)
GPUAdreno™ 830(1100MHz)Adreno™ A32(1.05GHz)
ディスプレイ6インチ TrueColor LCD、1920×1080(フルHD)、144Hz、広色域対応、反射防止強化ガラス
バッテリー8000mAh、PD急速充電、バイパス充電対応
冷却システム超薄型高出力冷却ファン、大型銅冷却プレート、高密度熱フィン、最適化エアフロー
デザインUltra-FITエルゴノミクスグリップ、386g、17mmスリムシャーシ、プレミアムUVコーティング
コントローラーRGBホールジョイスティック(500万回耐久)、ホール効果リニアトリガー、デュアルモードトリガーロック、デュアルX軸0815リニアモーター、ジャイロセンサー、ABXYキースワップ対応
ソフトウェアAYASpace、AYAHome(パフォーマンスモード、キーマッピングVer.1.5、キーボード&マウスモード、レトロゲーム管理)
インターフェースUSB4ポート(10Gbps、DP 1.4対応)、3.5mmヘッドフォンジャック
通信Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0
OSAndroid 14

Windows搭載機に比べて高性能でも安価な価格設定を実現する、Androidゲーム機

KONKR Pocket FITはAndroid 14を採用

AYANEOはもともとWindowsベースのポータブルゲーミング機を多くリリースしてきたメーカー。Windows 11搭載のAYANEO 3などのように16万円ほどの高価なゲーミングPCで、どんなゲームでも手軽に外で楽しめるようなデバイスに強みのあるメーカー。先日レポートしたASUS・ROGのROG Xbox Ally Xなどと競合する印象です。ただ、今回はあえてAndroidを搭載したKONKRシリーズをメインにリリース。

この理由はシンプルにコストパフォーマンス。高いグラフィックスを要求したり、大容量を必要とするゲーム、例えばオープンワールドゲームの原神やゼンレスゾーンゼロはWindows版もありますが、Android版も展開。同じ原神などを動かすときに、Windowsのほうが高い性能を求められるのに対し、Androidの場合はOSに対しての最適化が強くなされていることもあり、WindowsレベルのCPU性能は求められていません。そして、スマートフォン向けには高価といえどもWindows向けに比べれば安価なQualcomm Snapdragonシリーズが用意されており、ゲーミング向けの性能を安価に実現できるとか。

AYANEOはこのKONKRシリーズで、安価でありつつも非常に高性能なAndroid搭載のポータブルゲーミング機市場を拡大させていきたいとのこと。もちろんAYANEO 3のようなWindowsゲーム機も用意していくものの、安価でも高性能なAndroidゲーム機という選択肢を用意することで、より多くの人をゲーム中毒にしていこうというわけです。

ゼンレスゾーンゼロもサクサクプレイ。ゲームコントローラー付きのスマホだけど持ちやすい

AYANEO KONKR Pocket FITは6インチの画面を搭載したポータブルゲーム機。ジョイスティック×2に十字キー、XYABキーなどゲーミングコントローラーとして必要なキーを一通り備えており、どんなゲームであっても簡単に楽しむことが可能。実際に触ってみても、通常のゲーム機と変わらない操作性を実現してくれている印象。RGBホールジョイスティックは500万回耐久の耐久性も確保しているとか。

ディスプレイは6インチTrueColor LCDディスプレイを採用。1080P(1920×1080)の解像度に最大144Hzのリフレッシュレートでの動作を実現。反射防止強化ガラスを採用しており、実際に会場で触っていてみても画面の反射を気にすることなく遊ぶことができました。6インチの大きさは今のスマートフォンの主流である6.5~6.8インチに比べると一回り小さめ。このサイズ感がほどよいゲーミング体験を実現してくれている印象にも感じました。これ以上大きいと、コントローラー部分も肥大化するためちょっと外出先で遊ぶには大きすぎるかな、と感じる手前の印象です。

今回はゼンレスゾーンゼロを試しにプレイ。序盤部分ではありますが、簡単に遊ぶことができました。試したモデルは廉価モデルのQualcomm Snapdragon® G3 Gen 3を搭載したモデル。基本的な動作は非常にスムーズでしたが、必殺技を繰り出すような場面では若干ヒットカウンターが読みづらく鳴る場面も。より重量級のゲームを楽しむ場合には、Qualcomm Snapdragon® 8 Elite搭載モデルのほうが安定した動作を楽しめそうです。

もう一つ特徴的なのがゲーミング体験をより向上させる専用UIのAYASpaceとAYAHome。KONKR Pocket FITの動作モードをSaving、Balance、Max、Streaming、Gameの6モードから選択できるようになっており、ゲームの楽しみ方によってパフォーマンスを調整可能。この他にもファンの動作を調整したり、CPU、GPUの周波数についても調整することが可能です。キーマッピング機能も搭載しているので、ジョイスティック非対応のゲームでも疑似操作をすることも可能な仕様になっています。

AYAHomeゲーミング専用のメニューのようなもの。KONKR Pocket FITには通常のAndroidのランチャーもインストールされていますが、AYAHomeを利用すればゲームを簡単に起動できるようになっているとか。また、他のゲームパッケージからゲームを読み込むこともできるようです。

Androidゲーム機、コンパクトで安価ならありかもしれない

今回試したAYANEO KONKRT Pocket FIT。ゲーミング専用機だからこその持ちやすさと、見やすい画面、様々なゲームシーンで活躍できる調整機能などを備え、ゲームを楽しむための機能を豊富に搭載したモデルでした。Qualcomm Snapdragon 8 EliteもしくはSnapdragon G3 Gen 3搭載で重いゲームであってもサクサク遊べるのも魅力。WIndowsではなくあえてAndroidを採用したことで価格を抑えつつ、ゲーミングスマートフォンとは一味違う専用機だからこその操作性を実現したモデルでした。

ゲーミングスマートフォンでは外付けになってしまうような冷却ファンなども標準搭載しているのもポイント。超薄型冷却ファンと大型銅プレートを搭載することで激しいゲームでも快適な温度をキープ。8,000mAhの大容量バッテリーもあってスマートフォンよりも長時間ゲームを楽しめつつ、重量は386g、厚みは17mmに抑えられているのもポイントの機種です。今後の日本発表が楽しみな製品でした。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています