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【TP-Link TL-WR1502X】Wi-Fi 6E対応トラベルルーターで旅行先でも高速・安定接続を実現!VPNでセキュリティも万全、コンパクト設計のTP-Link TL-WR1502Xレビュー【PR】

2025年も半年が過ぎあっという間に後半戦です。夏や秋の旅行についてもそろそろ考え始める季節。避暑地を訪ねてのんびりする、なんていうのもいいですね。複数人で旅行する際にネックになるのがネットワーク。ホテルのWi-Fiは以前に比べれば強力なものが多くなったとはいえ、複数人で旅行に行くとそれぞれのスマホやタブレットでWi-Fiへの接続を設定しなければならず面倒。また、電波強度が弱い場合、部屋の中によってその受信感度が大きく変わるなんてこともあります。

今回はTP-Linkから登場したWi-Fi 6E対応のトラベルルーターのTP-Link TL-WR1502Xをメーカーより提供いただきレビュー。ホテルのWi-Fiを再送信することで高速、かつ、安定した通信をどこでも楽しめるようになるのがポイント。また、セキュリティを高めたいときにはTL-WR1502Xで直接VPN接続してスマートフォンやPCそれぞれをVPNに接続させなくても使える利便性も実現できるというものです。TP-Link TL-WR1502Xは6,000円ほどで購入することが可能です。

TP-Link TL-WR1502Xのスペック

項目詳細
Wi-Fi規格Wi-Fi 6(802.11ax)、2.4GHz/5GHzデュアルバンド
最大速度2.4GHz:300Mbps、5GHz:1201Mbps(理論値)
アンテナ内蔵アンテナ2本
ポート1×ギガビットWAN/LANポート、1×USB-C(電源用)
電源USB-C(9V/1.5A、PD/QC対応、約13.5W)
VPN機能OpenVPN、PPTP、L2TP対応
モードルーターモード、アクセスポイントモード、リピーターモード、クライアントモード
サイズ約110×70×25mm
重量約150g
セキュリティWPA3、WPA2-PSK、WPA-PSK
付属品USB-Cケーブル、電源アダプター、クイックスタートガイド

コンパクトなデザインで持ち運びにピッタリ。電源は出力に要注意

TP-Link TL-WR1502Xのパッケージを確認。パッケージは一般的な量販店に並ぶことを意識したスペックや製品特徴が多く記載されたもの。トラベルルーターを購入する場合、選択肢に上がることが多いのはGL.iNetの製品ですが、日本法人が販路を多く持っているTP-Linkは3年保証を実現しているのもポイント。同梱品は本体の他にAC-USBアダプター、USB Type-A to Cケーブル、LANケーブル、かんたんセットアップガイド、情報カードです。

ACアダプターは後述するように他のUSB電源から給電を受けて動作させることも可能ですが、付属のアダプターを持ち歩いたほうがベター。ACアダプターの出力を確認してみると、最低で5V/3A=15W、最大12V/1.5A=18Wでスマートフォンの急速充電レベルの出力が必要。ノートPCからの給電では足りず、急速充電対応のUSB ACアダプターのUSB Type-C端子をこれで一つ使うことになってしまいます。それなら、嵩張るわけでもないので付属のACアダプターを持っておくと安心です。

本体はつや消しマット仕上げの黒色のデザイン。重量は約150gで、約110×70×25mmのコンパクトな筐体に仕上がっています。ポケットに入れて持ち運ぶことはないでしょうが、カバンに放り込むには十分な小ささが魅力的。ルーターは熱を持ちやすいこともあってかかなり吸排気口が大きくとられており、側面と底面はグリルのように吸気口が設けられています。裏側にはTP-Linkの他のルーターと同じように接続情報が印字されていました。

給気口がない側面部には外部接続端子を備えています。電源はUSB Type-C端子を使って給電します。最低でも15W以上の電力が給電されないと正常に動作しないため、利用する際には電源アダプターに注意。特に複数口のUSB充電器の場合、規定の電力に届かない場合がありました。その他にはUSBテザリングのスマートフォンを接続したり、USBドングルを接続できるUSB Type-A端子、有線LANを構築できる有線LAN端子、ホテルのLAN端子に接続できるWAN端子を備えます。

WPSスイッチも備えているのも特徴。最近はあまりWPSでの接続をすることは少なくなってきているものの、対応機器同士なら簡単に接続させることが可能です。その横にはルーターの動作モードを変更できる物理スイッチを設けています。この物理スイッチはファームウェアアップデート後はソフトウェア側だけで制御できるようになっているので、どこかに設置後にモード変更をしたい、という場合でもわざわざ物理スイッチを利用しなくても変更できるようになっています。

物理スイッチとアプリで切り替え可能な多様な動作モード。旅行での柔軟な接続を実現

動作状況は側面部のLEDインジケーターで簡単に確認できる

TP-Link TL-WR1502Xを実際にホテルで今回は利用してみます。まずはホテルで電源を確保できる場所において電源アダプターを接続。あとは自動的に電源がONになるので、TP-Linkの他のWi-Fiルーターでも利用するTetherアプリから初期設定を行います。

セットアップはウィザードに従っていくだけで簡単。今回は旅行の際に利用したリーガロイヤルホテル京都のWi-Fiに接続して、これを自分専用のWi-Fiとして再出力するようにします。このようにホテルのWi-Fiを使ってプライベートネットワークを構築するのはホットスポットモードを利用。あとは拡張したいネットワークを選択してパスワードの入力を行い、ホットスポット側のWi-Fiについてもネットワーク名(SSID)とパスワードを設定すれば準備完了です。

問題なく接続できていれば、作成したホットスポットに接続しているデバイスは、わざわざホテルのWi-Fiのセットアップをそれぞれで行う必要なしに快適にインターネットを楽しむことが可能に。本体のLEDが青色になっていればOK。アプリからもホストWi-Fiの情報や、実際の動作状態についても確認ができるようになります。

セキュリティを気にする方におすすめなのがVPN接続に対応していること。TL-WR1502XをVPNクライアントとして動作させることで、本体に接続している端末それぞれでVPNの設定をすることなく簡単に接続させることが可能です。主要なVPN(NordVPN、Sufrshark、IPVanish、PureVPN)についてはクイックセットアップも利用できます。今回は単純に自宅のサーバーに接続するのでOpenVPNでSofteatherで構築したサーバー向けの設定を実施します。

設定作業は非常に簡単で、OpenVPNの場合はあらかじめ用意したovpnファイルを読み込ませるだけ。あとは自動的に接続をしてくれるのでそのまま利用が可能です。なお、VPNに本機が接続してもすべてのクライアントをVPN経由にするのではなく、クライアントリストから追加した端末のみがVPN経由での接続になるのは要注意。PCだけをVPNにつなげたい、という場合には便利です。

Wi-Fi 6による安定した接続性能。複数のデバイスでも快適な通信を確保

プリンススマートイン名古屋栄

リーガロイヤルホテル京都に宿泊後は、そのままプリンススマートイン名古屋栄に移動して宿泊。リーガロイヤルホテルのWi-Fiと、プリンススマートインのWi-Fiは当然SSIDもパスワードも異なるため、そのまま本機を起動してもインターネットには接続できません。そんな場合には、Tetherアプリを開けばすぐにホストWi-Fiを変更することができるので、再接続すれば準備完了。また快適なインターネット接続を楽しむことが可能です。

TP-Link TL-WR1502XはWi-Fi 6Eに対応し、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドで最大1501Mbpsの速度を実現可能。このベストエフォートを出すためには、WAN側は有線接続させてルーターの負荷を下げる必要があるため、Wi-Fiホットスポットとしての実力値はそこまでは達しません。それでも、モバイルルーターとは違い複数の機器を同時に接続しても、本体を十分冷やすことができることもあって性能の低下を最小限に抑えながら利用することができました。Youtube Musicで音楽を再生しつつ、ファイルを転送したり、ブログの執筆をしたり、動画を見るのもへっちゃらです。

ホテルの部屋の中にWi-Fiルーターを設置できたことのメリットとして挙げたいのが風呂。入浴中にもスマートフォンやタブレットをスタンドにおいて動画を見たり、音楽を再生してリラックスということは多いかと思いますが、ホテルのバスルームはWi-Fi接続状態が悪いこともしばしば。そんな場合でも、本機のおかげで快適なインターネット接続を実現することができました。

プリンスホテルはホテル内無線LANをKDDIが整備しているようで、比較的多くのホテルで快適なWi-Fiを利用することが可能。(一部下田プリンスのような例外はありますが)実際にPCでPRINCE-HOTELのSSIDに接続した状態でFast.comを使って回線速度を計測すると310Mbpsという結果に。ホテルのWi-Fiとしてはなかなか見ないレベルの高速回線と言えるかと。レイテンシもアンロード済みで6ms、ロード済みで40msと優秀な回線です。

TL-WR1502Xで接続した状態だと、下りが220Mbpsという結果に。レイテンシもアンロード済みで17ms、ロード済みで64msと若干悪化しています。ただ、この結果を計測した際には手元のPC2台(写真のXiaomi RedmiBook Pro 2024と仕事用PC)、そしてスマートフォンを接続した状態でこの接続速度です。この負荷がかかった状態で220Mbpsなら十分すぎますね。

旅行や出張で活躍するトラベルルーター。電源には余裕を持って持っていければベスト

今回レビューしたTP-Link TL-WR1502Xは、コンパクトな設計とWi-Fi 6による高速接続を両立したトラベルルーターでした。旅行の際に実際に利用してみた際には、ホテルのWi-Fiをホットスポットモードで簡単に自分専用のWi-Fiに変身させることができました。若干接続速度は下がるものの、複数の機器を同時に接続しても安定して利用できるのは専用機だからこその安心感もポイント。電力の要求が高いため、個人的には専用のACアダプターを持っていくのがベターというところは要注意でした。

旅行や出張の際に多くの機器を持っていったり、ホテルの部屋でも快適なネットワークを実現したい方にとってはぴったりな製品。セキュリティを気にする場合にはVPN機能も利用することでより安心して接続することができるのもポイントです。約6,000円で購入できる手軽な価格で自分専用のWi-Fiを簡単に構築できるトラベルルーターTP-Link TL-WR1502Xをぜひ購入してみては。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています