ガジェット レビュー

【Xiaomi Mi A2 Lite】ノッチディスプレイ・デュアルカメラ・Android One。シンプルで魅力的、そして146ドルと激安のスマートフォンXiaomi Mi A2 Liteレビュー

各メーカーによる独自のカスタマイズをなくし、Google純正の素のAndroidを搭載するAndroid Oneシリーズ。日本国内ではHTC Android One X2がY!mobileより販売中。そんなAndroid Oneで圧倒的なやすさと性能の両立を実現した端末がXiaomiから新たに登場。Xiaomi Mi A2 Liteをレビューします。

Xiaomi Mi A2 Liteは中国Xiaomiが放つAndroid Oneシリーズ2作目。前作のMi A1は当ブログでもその性能の高さを絶賛していました。A2 Liteでは、A1譲りの高性能さはそのままに、わずか145ドルという圧倒的安さを実現。通販サイトGearVitaが自信を持っておすすめする端末です。

Mi A2 Liteは32GBモデルが“A2Lite32JP”で146ドル、64GBモデルが“A2Lite64JP”で172ドルと購入しやすい価格を実現しているのも魅力の機種です。

【Xiaomi Mi A1】コンパクトで性能も十分。S625搭載のAndroid One端末Xiaomi Mi A1レビュー

癖のないシンプルさ。それが嬉しい。

Mi A2 Liteは、先日クーポン情報をお届けした新進気鋭の通販サイトGearVitaから提供。社内での注文手続きから発送までは2日以内で、最終的に4日ほどで到着。まだまだ新しいサイトながら、配送の品質の高さは良さそうな印象。

Google純正のAndroidを搭載するXiaomi Mi A2 Lite。パッケージデザインも、XiaomiというよりはGoogleっぽさのあるシンプルなデザインに。今回の提供品はグローバル版で、中国限定の機能や言語制限もなく、誰でも使いやすいモデル。

今流行りのノッチディスプレイを搭載。ベゼルは若干目立つものの画面上に無駄な場所がない形は、洗練されていて嬉しい。5.84インチと若干大型なものの、ほどよい横幅と厚さで片手でラクラクと持ち運び可能。

充電端子はmicroUSBを採用。上部には3.5mmステレオミニプラグを配置し、音楽は有線派という方にも安心。電源キー・ボリュームキーは右側に搭載しています。

SIMスロットはmicroSD+nanoSIM×2の独立式。デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているものの、対応バンド数の少なさのため国内での出番は少なそう。海外ではmicroSDによるストレージの拡張とDSDSによる賢いデータ通信で恩恵を受けれるはず。

背面には指紋センサーを搭載。Xiaomiのセンサーの精度の高さは当ブログでも評価している通りですが、低価格帯の本モデルもバッチリ。わざわざ記事中で言及する必要もないレベルのクオリティを実現しています。センサーの位置も右手・左手にかかわらず持ったまま自然に触れれる場所にあるのもポイント。

重量は176gと5.84インチというクラスではかなり軽量。前述した持ちやすさも相まって、誰でも簡単にホールド可能。片手で操作できてなんぼのスマートフォン、やっぱりこの大きさが一番です。

好き嫌いの分かれることの多いノッチディスプレイ。個人的には意外ときれいにまとまってくれているおかげで、これはこれでいいなと思える仕上がり。さらに、スターテスバーの表示方法には、真ん中が切れてしまうノッチディスプレイなりの工夫が見られました。

1枚目のようにクイック設定メニュー表示時には、スターテスバー自体が一段下がり、アイコンが全て見られるようになったり。2枚目のような通常時には、表示できないアイコンがある場合には「…」で表示するといった感じ。

素のAndroidだからこその使い勝手。シンプルに、日本語にも

セットアップは日本語で可能

セキュリティアップデートも最新版が配信

ホーム画面

Mi A2 Liteが搭載するのは、Google純正の「素の」Android OS。バージョンは最新版のAndoid 8.1であることはもちろんのこと、セキュリティパッチも常に最新版が配信。なお、レビュー中に9月分のアップデートも配信され、最新のOS・セキュリティを維持できるのも魅力。

ホーム画面もメニューもすべてAndroid OSのオリジナルを採用。シンプルに洗練され、そして使いやすいメニューで、Androidが初めてという方にも触りやすいUIを実現。

今回レビューしているモデルは32GBモデル。初期状態で約12GBの空き容量があり、写真を大量に撮影しても、動画を入れても、アプリを入れても余裕のストレージ。バッテリーは4000mAhの大容量で、スタンバイ状態で2,3日放置したくらいでは困らないレベルの容量でした。

Antutuベンチマークの結果は78,996点。手元の端末の中では低位に位置するスコア。実際に使用している感じでは、他のハイエンド端末に比べて複数アプリ利用時の挙動が不安定な印象も。画面推移がカクつくという場面も否めないのは事実で、完全にストレスフリーというわけにはいきませんでした。

ポートレートモードが嬉しいデュアルカメラ。発色と暗所撮影には課題

バックカメラは1200万画素+500万画素

ノッチ部分にフロントカメラを搭載

背面には1200万画素+500万画素のデュアルカメラ、前面にはノッチ部分に500万画素のカメラを搭載したMi A2 Lite。外出時に持ち出してみていくつか写真を撮ってみました。

カメラのUIはXiaomiのオリジナルのものを踏襲。写真撮影は、通常撮影に【ポートレートモード】、Instagramを意識した【四角形モード】を搭載。HDR撮影や夜景撮影に特化したモードも搭載し、様々なシーンでの撮影に最適化されていました。

ポートレートモード

ポートレートモード

カラーフィルター使用時

HDR撮影

HDR有効時

ポートレートモード

HDR撮影

HDR撮影

Mi A2 Liteを持っていった際に晴れ間が少なかったこともあり、雲天や夜間の撮影が多くなってしまったのが残念ですが、作例をいくつか。雲天程度であればHDRモードを利用することで比較的鮮やかに、また、シャープに撮影することが可能でした。

デュアルカメラを活かしたポートレートモードもなかなかの性能。人の写真の作例は残念ながらないものの、花やちょっとした標識程度なら被写体とそれ以外のボケをはっきりとつけて、被写体を浮かび上がらせます。

個人的に苦手に感じたのが夜景。もともとセンサーのレンジが広くなく、夜景ではHDRモードでも白飛びと全く何も映らない場所が多々。また、他のスマートフォンに比べ暗所でのAFが弱く、夜景撮影は正直厳しそうです。

シンプル×ノッチディスプレイのできる子。146ドルから。

ノッチディスプレイ・デュアルカメラ・Android One、その3点をすべてクリアしながらわずか146ドルという価格を実現したXiaomi Mi A2 Lite。私のようにスマートフォンでゲームをすることもなく、メールを読み書きし、SNSを開き、ウェブブラウジングをするだけ、といった用途なら不便感じなく利用できました。

今のトレンドをいち早く自分のスマートフォンに取り入れてみたいという方にも、スマートフォン慣れしていないけれども、それなりのスマートフォンが欲しいという方にも、一台おすすめできそうな機種です。

Mi A2 Liteは32GBモデルが“A2Lite32JP”で146ドル、64GBモデルが“A2Lite64JP”で172ドルと購入しやすい価格を実現しました。送料はDHLを利用した場合は18ドルと若干高めなものの、100ドル台後半でフルスペックのAndroid Oneを購入できるなら、色んな人におすすめできる、そんな機種です。

【Xiaomi Mi A1】コンパクトで性能も十分。S625搭載のAndroid One端末Xiaomi Mi A1レビュー

1 コメント

  1. いつも楽しく拝見しています。

    AOSPには、ノッチを隠す設定はありますでしょうか?

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています