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【AOHi MAGCUBE 140W】ノートPC、スマホ、周辺機器の3機器を同時に急速充電可能。最大140W出力に対応したUSB PD充電器AOHi 140W充電器レビュー

 

旅行を楽しむことが多い人にとっても、もしくは出張族の方にとっても切っても切れない関係にあるのがスマートフォンやパソコンといった電子機器の充電問題。カメラのバッテリーからノートPC、タブレットにスマホ、ヘッドフォンに充電式の髭剃りまで多くの機器を旅行の際には持ち歩いて充電する必要があります。特に限られた時間で充電を効率的に行う必要があり、充電器のパワーが重要に。
今回はAOHiというメーカーから登場した140W充電器、AOHi MAGCUBE 140Wを提供していただきレビュー。単一ポートで最大140W出力に対応しつつ3ポート同時利用でも127.5Wの出力を確保した充電器で、大容量での充電を必要とするノートパソコンや、急速充電に対応したスマートフォンなどを最高速度で一気に充電できる製品。持ち運びやすい小型サイズと10,000円台の価格も魅力的な充電器です。

GaN技術を生かした最新製品を開発する、深センのメーカーAOHi

本ブログ初登場のAOHiについて紹介。AOHiは正式名称を「深圳市奥达电源科技有限公司」という深圳市にあるガジェットメーカー。日本での知名度はほぼなく、まだ「謎のメーカー」枠にいますが実は「東莞市奥海科技」という深圳証券取引所上場企業の親会社。2004年に設立された奥海科技は、600人以上の研究開発チームを擁し、特許は600件以上、世界での従業員数は7,000名以上を誇るグローバルなメーカーなんだとか。

深圳市奥达电源科技有限公司と東莞市奥海科技の関係性について

 

36Krの情報などによると、AOHAIグループを形成する2つの企業である深圳市奥达电源科技有限公司(AOHi)東莞市奥海科技(AOHAI)は、深圳市側が先の2004年に設立され、その後2012年に東莞市の持株会社が設立されたという時間軸。2016年の段階では東莞市側の株式のうち61.95%を深圳市側が所有しており、この2社はかなり密接な関係性にあることが分かります。
東莞市奥海科技(AOHAI)は2021年に増資を行い、2020年8月に12億1,500万元(日本円で約257億円)を上海証券取引所への上場に伴って調達。公式WEBサイトによればXiaomiやVIVO、OPPOにHuaweiといった中国の多くのメーカーとの協業の実績を持っているとか。AOHiブランドでは充電器やモバイルバッテリーを展開しているものの、子会社の Zhixin Control はEV向けの電源制御用ユニットなども開発。エネルギーに関する総合技術開発企業としての地位を確立しているようです。

充電器らしくない黄色が映えるデザイン。140Wでも小型サイズを確保

 

       
AOHi MAGCUBE 140Wは黒色や白色のデザインが多い充電器のなかで珍しくブランドロゴマークと同じ黄色をまとったデザイン。充電器らしくないといえばらしくないものの、意外とスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

 

 

 

同梱品は本体の他には説明書と謎のステッカーのようなもののみ。説明書は多言語表記で最低限の日本語表記も記載されていました。

 

 

 

140Wという高出力な充電器でありながら、手のひらサイズなのがAOHi MAGCUBE 140Wの特徴。カバンの中に忍ばせてどこにでも持っていけるサイズです。AC電源の接続部は折り畳めるようになっており、持ち運びの際に周りのものを傷つけづらいのも良い感じ。
各種認証表記とともにPSEマーク(テュフラインランドによる第三者認証済)も記載。日本での代理店については福岡で建築業などを営む木子大順株式会社が記載されていました。

 

本製品のポートは3つ。USB Type-Cが2つと、USB Type-Aが1つの合計3ポートで単一ポートで最大140Wの出力に対応。USB Type-Cポートはどちらも140Wまでの出力に、USB Type-Aポートは最大22.5Wまでの出力に対応します。同時利用した際の出力については以下の表の通り。

 

USB Type-C① USB Type-C② USB Type-A 最大
単一利用 28V/5A=140W 28V/5A=140W 10V/2.25A=22.5W 140W
2ポート 65W 65W 130W
2ポート 100W 22.5W 122.5W
2ポート 100W 22.5W 122.5W
3ポート 合計105W 22.5W 127.5W

 

実際の大きさをクレジットカードと比較してみたのが上の写真。クレジットカードよりも横幅は小さめで、縦幅はちょっとあるという感じ。このサイズ感なら余裕でどこにでも持ち運べそうです。

 

重量は308.9g。140Wという高出力を確保する以上、どうしても発熱対策は必要となりおそらく内部的にはかなり放熱用の素材が詰め込まれているのではないかと思われます。スマートフォン1.5台分くらいの重さがあるため、ウエストポーチに入れて持ち運ぶとなると流石に重すぎるかもしれません。

 

本体の上部にはLEDを搭載していて、このLEDの色で充電の状況を教えてくれるんだとか。黄色では急速充電を、青色では普通の充電モード、そして緑色は微弱電力時。後述するように本機は常に接続先の機器と情報をやり取りし最適な出力が出せるようになっており、このようにその充電状況も教えてくれるというわけ。今回は何も接続していないため緑色が点灯しています。

ノートPC、スマホ、ヘッドフォンを同時に急速充電できるパワー

 

AOHi MAGCUBE 140Wをテストするため、今回は出張と旅行の際の新幹線やホテルで徹底的に利用。300gと重量級の製品のため新幹線のコンセントでは抜けないか心配でしたが、ちゃんとそのまま固定されて利用することが出来たのもポイント。こういった急速充電はホテルなどの落ち着いた場所よりも移動時間が限られる新幹線でこそ真価を発揮しますしね。
実際にレビューを開始してから泊りがけの出張1回に、スキー旅行2回、伊豆旅行にと毎週うのように外出先に持っていきましたが、簡単に持ち運べるサイズのおかげもあって手元の機器をパワフルに満充電してくれました。3ポート全部を同時に利用してもすべてのポートで急速充電されるというのは特に満足度の高いポイントだったかも。以降はこの性能をチェックしていきます。
まずは各ポートで実際にどの充電方式が利用できるかを確認します。本記事からはUSB電圧電流計であるFNIRSI FNB58を利用。各ポートで実際に何が利用できるのか確認します。(※2024/3/11 写真と内容を240W対応ケーブルに変更の上、差し替えています)

 

 

まずはUSB Type-Cポートから。USB PD 3.1に対応し140Wまで対応しているという表示に。USB Type-C側は基本的にUSB PDとAppleの急速充電、QucikCharge 2.0、QC 3.0に対応する様子。12V QC 3.0に対応するようで、この部分はUSB Type-Cの規格に準拠していません。
USB PDに関しては5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A、PPS 3.3~21V/5A、28V/5Aに対応しており、かなり幅広い範囲での出力に対応しています。105Wまでの範囲はPPSでもカバーでき、それを超えるゲーミングノートPCなどには最大値である28V/5Aを出力するようです。

 

 

 

USB Type-A側については、USB PDにはもちろん非対応。その代わり各社の急速充電規格に対応しており、Appleの5V/2.4Aはもちろん、Samsung、HuaweiのFCP、SCP、QuickCharge 2.0、QC 3.0の両方に対応します。OPPO系のVOOCは専用ケーブルが必要な規格のため非対応でした。

 

実際にXiaomi Mi Notebook Proを充電すると55Wでの給電が開始。高速でMi Notebook Proを充電しに行きます。本体Mi Notebook ProはUSB PPSに非対応のため、なにかが違うはずなのですが今回はそこまでは検証していないので悪しからず。

 

 

 

2機器を同時に充電した場合の挙動もチェック。USB Type-Cポートに2機器を同時に接続してテスト。上にあるモバイルバッテリーは30W入力が上限のため、バッテリーに30W、下のノートPCには45Wの合計75Wで給電が開始しました。どちらもそれぞれの機器側の受けての問題でMAXの出力になってしまってないのが残念ですが2機器同時充電なら十分すぎるパワーが有ることが分かったはず。

 

今度は3機器を同時に充電。電流チェッカーの数が足りずUSB Type-C出力の2ポートの様子しか確認できないものの、USB Type-Cではそれぞれ60Wと23Wが出力。これとあわせてUSB Type-A側でも急速充電がされており、パワーは十分という感じ。これでノートPC、スマートフォン、モバイルルーターやバッテリー、ヘッドフォンなどを同時に充電しても電圧が足りないということが避けられるのが実感できたはずです。

これが100Wの充電器の場合、USB Type-Cだけで83W、場合によっては95Wを占めてしまうとUSB Type-Aには5Wしか出力出来なくなってしまいますが、3ポート同時利用時でも最大127.5Wの出力を確保した本製品だからこそ安心して利用できます。

圧倒的パワーをいつでも持ち歩く。140W充電器だからこそ安心して使えます

今回レビューした140W充電器のAOHi MAGCUBE 140W。これまで最大100W出力が当たり前になってきていた持ち運びできるUSB PD充電器のなかでも頭一つ抜けた性能を持つ製品でした。外出先ではいつどんなタイミングでモバイル機器を充電したいとなるか分かりませんが本製品なら同時に一気に充電しても余裕のある出力ですべての機器を急速充電が可能。

これからの時代は複数台を同時に繋いでも速度を落とさず安心して充電できる140W充電器を持っておいて困らないはず。AOHi MAGCUBE 140Wは約8,000円で販売中。ぜひ今こそ真の急速充電が可能な本製品を購入してみては。


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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています