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【OPPO Reno A】飯テロ写真も、性能も、色々と余裕のスマホ。おサイフケータイ搭載ながら3万円台のハイコスパ機OPPO Reno Aレビュー

ここ数ヶ月にわたって当ブログでは猛烈なプッシュを受けたこともあり、中国のスマートフォンメーカーUMIDIGIを徹底的にご紹介。10月にはUMIDIGIの本社訪問も行って、日本人のサブスマホとしての地位を確立したい当社の意気込みを聞いてきました。では、日本人のメインスマホになり得る製品は何なのか。ニーズは人それぞれなものの、いくつかポイントがあるはず。そんなポイントをしっかり抑えたのが、このOPPO Reno A
OPPO Reno AはOPPOから登場している日本向けの新モデル。実売価格は3万円台と手頃な価格ながら、防水防塵性能64GBの大容量ストレージ、おサイフケータイ、デュアルカメラによる高画質なカメラを搭載したモデル。また、搭載しているCPUはSnapdragon 710RAMは6GBと、ゲーミングでも十分な性能を確保。正直なところ、このクオリティを3万円台で出してきたOPPOには日本市場への並ならぬ本気さを感じます。

大きいけど大きさを感じさせないデザイン。ブルーがいい感じ

パッケージは白一色のシンプルで縦長のもの。開けるとすぐに本体が現れます。

本機のポイントの一つは6.4インチの狭縁ディスプレイ。解像度は2340×1080で、有機ELディスプレイを採用。大画面でありながらベゼルを限りなく狭め、インカメラ部分も水滴型としたことでほぼ全画面を実現。6.4インチと大画面でありながら、手に持っても大きさを感じない仕上がりです。

今回購入したのはブルー。何層にもコーティングをしたことで、青と緑が見る角度によって入れ替わりながら反射するデザイン。他社でも同様のデザインの背面は増えていますが、いいですね、この感じ。

本体下部にはUSB Type-C端子と、3.5mmステレオミニジャックを搭載。USB Type-Cでの充電はQualcommの急速充電技術Quick Chargeなどは非対応。その代わりOPPO DashChargeを利用可能ですが、サードパーティでの対応充電器が皆無なのが残念。

右側面に電源キー、左側面にボリュームキーを搭載。ボタン配置がAndroid標準とは異なるのは、なれるまで若干時間を要します。すでに使い始めて約2週間ですが、まだボリュームキーが左側にあることに慣れれてないため、案外考えものかも。逆にiPhoneユーザーの方にとっては移行しやすいかもしれません。

SIMスロットはnanoSIM×2、もしくはmicroSD+nanoSIMの2スロット仕様。SIMカードを2枚刺した状態ではDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。2つの電話番号を1台のスマートフォンで使い分ける人というのは正直多くない印象ですが、海外旅行時には普段のSIMと海外のSIMの両方を使えるわけ。また、通話用のSIMと、格安のデータ通信用とを分けたりも可能。使いみちが広がるのはグッドです。

背面カメラは1600万画素+200万画素。クアッドカメラのスマートフォンが平気で出てくる今では若干見劣りする画素数。ただし、記事の中でご紹介するように撮影品質はかなりいい感じ。私自身はデュアルカメラのスマートフォンをメインにするのは久々ですが、ポートレートモードなどデュアルカメラらしい写真が撮れると、スマホでの撮影がより楽しくなります。

指紋認証は画面内の指紋認証センサーを利用。現在はサードパーティ製の液晶保護ガラスを利用していますが、そのガラス越しでも問題なく指紋認証が利用可能。このおかげでベゼルを最小限に抑えながら、意外と使いやすい前面の指紋認証を実現。

実際に使ってみると認証速度の速さに驚きます。指をセンサーの上に置けば1秒かからずにロックが解除。ちゃんと違う指でタップするとエラーが出るため、この速度でありながらちゃんと認証してるわけ。いつの間にかスマートフォンの技術ってここまで進化したのかとびっくり。

付属品や説明書は写真の通り。有線イヤホン、USB Type-Cケーブル、シリコンケース、急速充電器と必要なものは全て揃っているのは好感。また、ディスプレイには予め液晶保護フィルムが貼り付けてあり、保護ガラスにこだわりがあったりしない限りはそのまま利用可能。

ちなみに、本モデルOPPO Reno Aはベースモデルのない日本専用のモデル。このため、完全にReno A専用のフィルムやケースはほぼ市販されておらず、Reno A向けと言いながら寸法が異なるパターンも多かったり。若干Reno Aが大きいものの、OPPO R17 Neoがほぼ同じ寸法のため、私はR17 Neo用の手帳型ケースを利用しています。

案外普通に使えるColorOS。省電力機能はオフにしておくのがおすすめ

本体の電源を入れると初回起動の場合は、言語選択からスタート。Reno Aは日本専用モデルのはずですが、OS自体はOPPOのColorOSがベースのようで世界中の言語に対応。日本モデルながら日本語がトップにこない不思議な仕様です。

 

標準のランチャーでの画面は上のような感じ。どこかのメーカーのようにGoogleの使用が制限されているといったこともなく、各種Googleのサービス/アプリも利用可能。独特になっているのは、クイック設定ツールの方。標準のAndroid(AOSP)の場合、Wi-FiやBluetoothはプルダウンメニューで選択可能ですが、ColorOSの場合は設定画面でのみ選択可能だったり。アイコンが大きくて見やすいのは嬉しいですが、若干使いづらさを感じる場面もありました。

アプリの切り替えもColorOS独自のタイプ。中国のメーカーでよくあるウインドウ型の表示は、他のアプリで何を表示していたかすぐに確認できて直感的。その代わり、直前に使っていたアプリ以外への切り替えはひと手間かかる面も。

 

設定画面の項目は比較的Android標準と同じ印象。最新のAOSPでは設定項目のカテゴリー分けがわかりやすくなったのに対し、まだそこまで洗礼されていない印象は受けたり。ColorOSの独自の項目でいえば、デジタルウェルビーイング&ペアレンタルコントロールや、App Clonerなど。ただ、実際に使う場面があるかといえば正直微妙。

注意が必要なのがOPPO Reno Aに標準搭載されている省電力設定。基本的にすべてのアプリケーションが初期状態では“バックグラウンド実行をスマートに制限”している状態で、SNSも含めてアプリの通知が遅れることも。また、ランチャーも勝手にタスクを停止されてしまうこともあり、必要なアプリは省電力機能をオフにする必要が。アプリのアップデートが入ると、勝手に省電力モードが復活したり、権限がリセットされていることがあるのも注意が必要です。

11月27日にも最新のアップデートが提供

OPPOのスマートフォンでよく挙げられる問題点として、アップデートの少なさが槍玉に挙がる印象。OPPO Reno Aのアップデートが実際いつまで提供されるかは未知数ですが、購入直後の本機には2019年10月までのAndroidセキュリティパッチの更新も含めたアップデートが配信。忘れた頃にAndroid 9へのアップデートを行ったHTC U11レベルの対応が期待できるかはさておき、今の所最新の機能を堪能できそうです。

現在提供されている最新のアップデートを適用した状態では、Android 9ベースのColorOS 6が搭載。だいぶアプリのインストールを進めてしまった状態でのスクリーンショットですが、だいたい40GBは自由に使える感じ。普段インストールしているアプリを入れ終えてみると、残り30GBくらいでしたので、案外すぐに使い切ってしまうレベル感。

昔は64GBのスマートフォンというとかなり大容量の部類でしたが、今ではちょっと物足りなく感じる場面もありそう。本機も4Kでの動画撮影にも対応しており、その場合すぐに容量を使い切ってしまう心配もあります。microSDカードでの容量の追加にも対応しているものの、内蔵ストレージが128GBの楽天モバイル版の購入を検討するのもいいかもしれません。

ミドルハイでも必要十分なスペックを実現。基本的にサクサク動きます

OPPO Reno Aに搭載しているCPUはQualcomm Snapdragon 710。QualcommのCPUの中ではハイエンドというよりはミドルハイに位置する製品。とはいえ、Antutuベンチマークでは189,415点を記録し、それなりの高得点。スコアだけで比較した場合はSnapdragon 820よりも低い水準にはなるものの、ミドルハイとしての性能は確保している感じ。

私自身はゲームを全くといってしない&ゲーム性能を求めていないため、GPUの性能については未知数。通常のSNSやWEBブラウジング、写真撮影をしているレベルであれば、これまで使っていたSnapdragon 835搭載のHTC U11と比べても遜色ない動作RAMが6GBとU11の4GBに比較して大きいというのも余裕のある動作に繋がっているのかも。複数アプリの同時起動はもちろん、Chromeのタブを開きまくってもメモリ不足を感じることがないのがグッドです。

 

バッテリーの持ち具合は、個人的には感動するほどのレベルではなかったというのが正直な感想。3600mAhと容量は大きめではあるものの、意外とバッテリーを消費する場面が多く(初期状態の、画面OFF時に指紋認証を表示するのもかなりバッテリーを消費します)、上のように仕事中に時々サボってスマホを見たり、通勤中に見たいという使い方だと朝7時に家を出て20時半くらいには10%を切る感じ。予備のバッテリーは必須といったところです。

3C Toolboxに常時バッテリーの消費状態を記録させて、統計をとった感じではスタンバイで24時間ほど。画面ONでは7時間ほどといった感じ。OPPO Reno Aは急速充電には非対応のため充電は結構時間がかかるというのもあり、基本的にモバイルバッテリーを持ち歩いて使うのがベターです。

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どこでも使えるFeliCaでスピーディーに決済。決済時には決済モードも搭載

 

OPPO Reno AはFeliCaに対応し、おサイフケータイを搭載。この価格のSIMフリースマートフォンでFeliCa搭載となると、型落ちによってだいぶ価格の落ちてきたHTC U11か、AQUOS sense3、Galaxy A30くらい。性能面で言えば型落ちのU11が圧倒的で、他は本機のSnapdragon 710に対してかなり見劣りする感じ。大画面×全画面に、さらに高性能なのはダントツでこのOPPO Reno Aになるわけ。
おサイフケータイのフル機能を利用できるため、上のスクリーンショットのようにGoogle PayにSuicaからEdy、WAON、nanaco、さらにはJCBのクレジットカードかKyashでQUICPayを搭載可能に。NFC規格を利用したVISAのVisa PayWaveにも対応します。

ただし、少し不満を感じるのがFeliCaのチップの位置。本体背面の真ん中あたりにFeliCaチップを搭載しておりReno Aの先端だけでは改札を通過したり支払いができないのが難点。HTC U11の場合はカメラのすぐ下にFeliCaがあったため簡単にタッチできましたが、Reno Aの場合は少し工夫する必要があります。

鮮やかに、そして芸術的に映し出すカメラ

OPPO Reno Aの背面カメラは1600万画素+200万画素のデュアルカメラを搭載。カメラのスペックでいえば、実際のところ古めでOnePlus 5よりも更に下といったところ。ただ、ソフトウェア側はかなり作り込まれており、パット見た感じの写真の仕上がりは上々です。

AIによる自動認識

撮影モードは写真モードとポートレートモードの2種類を搭載。今流行りのトリプルカメラやクアッドカメラではないため、超広角撮影やマクロ撮影には対応していないものの、最低限の撮影機能は持っています。通常利用はオートモードで十分ですが、ホワイトバランスやシャッタースピードの調整が可能なマニュアルモードも搭載しており、作り込んで撮影も可能です。

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その他のカメラの設定は上の感じ。OPPO Reno AではRAW形式の撮影には対応しておらず、静止画はすべてJPEGでの保存。このため、スマホで撮った写真をPCであとから現像し直すーなんてことは不可。このあたりは割り切っている印象です。

AIシーン認識モードも搭載し、自動で撮影対象物を認識しそれにあった色合いで撮影してくれるというもの。使っている限りだと、青空を認識したり、食事を認識してくれたりしていましたが、そこまで大きく印象が変わるわけではない感じでした。

画像サンプル(選択すると元画像になります)

まずは風景写真から。かなりコントラストの激しい晴天下でも、青空と建物をしっかりとわけて捉えてくれています。ただ、HDR機能と青色の強調によって若干空だけ写真から浮いてしまっている感じがある印象も。無理やり青空にしているようにも見えるところが気になる人には気になります。

運天の街やビルは自動HDR撮影により鮮やかにはっきりと写っているのも特徴。パット見た感じでいえば、かなりきれいに撮れていると感じるはず。すべてオートモードで撮影しており、何も考えずにシャッターを切るだけでそれなりの写真が撮れるわけです。

夜の夜景や暗い室内、逆光下でもこの実力。流石に1枚目はノイズを感じる部分や、不自然に緑色が強調されている感じもあるものの許容範囲といえる仕上がり。2枚目の三笠の写真も、白が飛ぶことなく撮れているのは秀逸。残りの2枚は見ての通り。ただし、いずれの写真もパット見た質は高いものの、拡大してみるとすべてノイズが目立っているのも事実です。

皆様大好きな食事の写真もチェック。ポートレートモードを組み合わせて撮影していますが、赤色が少し薄く感じる部分があるものの、なかなかのクオリティ。飯テロ撮影においては、OPPO Reno Aが一つあれば十分なクオリティの写真を撮れてしまいます。

何でもできる余裕のスマートフォン、これで3万円台はすべての人に勧めたいモデルです


今回購入したOPPO Reno A。手元に届いてから約3週間メインスマホとして毎日利用していますが、十二分に満足しているのが正直な感想。もちろん、価格が価格であり格安スマホの部類に入るため、細かいところ(画像を拡大したときや急速充電がないこと)で気になるところはあっても、総合評価では満点をあげれるクオリティでした。

大画面で色鮮やかなディスプレイに、なんでもシャッターを切るだけでいい感じに撮ってくれるカメラ、そして基本的にサクサク動く性能を持った、まさに「色々と余裕のスマホ」OPPO Reno A。メインのスマートフォンとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています