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【FiiO M7】LDAC接続にも対応。ワイヤレスと有線でも高音質再生を実現するお手頃DAP、FiiO M7レビュー

コアなオーディオファンの中でも、ここ最近はワイヤレス接続が見直されつつある今日このごろ。私自身も、2月に購入したノイズキャンセリングヘッドホン、SONY WH-1000XM2を愛用し、ワイヤレスの素晴らしさを享受してきました。今回は、そんなワイヤレス派にも、有線派にも嬉しい最新DAP、FiiO M7を購入しました。

FiiO M7はFiiOから登場したMシリーズの最新DAP。FiiOとしては初めてapt-XとLDACに対応し、ハイレゾ相当の音もそのままBluetoothで伝送できるモデル。ワイヤレスだけでなく、有線接続時の音質にもこだわりDACにはESS9018Q2Cを採用した実力モデル。今回は国内販売開始が待ちきれず海外版を購入しましたが、国内版もほぼ同価格で登場しモンスターモデルといっても過言ではない製品です。

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コンパクトなメタルボディ、凝縮された操作性

パッケージ(海外版)

コンパクトな本体

背面はメタルが映える

下部にUSB Type-C端子を搭載

左側面にボリュームノブ・先送り/戻し・再生/一時停止スイッチを備える

重量は僅か120g

FiiO X5 3rdと比べると一回りは小さい
M7はFiiOから登場していたタッチパネル式のDAPの中では最小サイズを実現。縦11cm、横5cmという手のひらに軽く収まるコンパクトなボディと、わずか120gという軽量さを備えてました。前モデルであるAndroid搭載のFiiO X5 3rdと比較しても、一回り以上小さくそのコンパクトさが実感できます。そのコンパクトさと軽量さのおかげでワイシャツの胸ポケットに入れても、重みを感じることなく収まり、持ち運びも楽ちん。
今回購入したシルバーモデルは、M7のメタルさをシンプルに、スタイリッシュに魅せてくれるデザイン。派手な装飾もなく、無駄を削ぎ落としたデザインは男心をくすぐってくれるもの。X5 3rdでもお馴染みのボリュームノブも健在で、音量調整も細かいレベルまで簡単にできてしまいます。
付属品一式:シリコンケース・クイックスタートガイド・保証書・USB Type-Cケーブル

海外版の説明書にも日本語版が印刷済み

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FMラジオは日本国内の周波数にも対応

付属品はUSB Type-Cケーブルの他にクイックスタートガイド、保証書が封入。一部国内版と異なる可能性がありますが、説明書はこの当時から日本語化されており、国内投入を最初から見据えていたことが伺えます。

FiiOのUIといえば、直感的でスタイリッシュなのも特徴

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FiiO Music メニュー

アルバム選択画面

再生画面

イコライザー

Android搭載のDAPもM7で4機目。他社製のDAPに比べて正統派の操作体系と、シンプルでスタイリッシュなデザインを実現しているのが本機の特徴。M7では白ベースと黒ベースのデザインを選択でき、上のスクリーンショットは白モードのもの。

これまでのFiiO Musicアプリから変わった点としては、再生画面がシンプルになったところ。歌詞表示機能などはそのままによりシンプルで明瞭な再生画面を実現しました。イコライザーは全10バンドの調整に対応。ただ、M7を購入する方はあまり利用しない機能かもしれません。

有線接続ではウォームに、ワイヤレスはLDACも対応しさらなる高音質を実現

M7は昨年秋のヘッドホン祭りでの、FiiO社長であるJames氏の言葉とは違い、アンバランス出力のみを搭載し、バランス接続には非対応のモデル。イヤホン・ヘッドホンはバランス接続でないと駄目!という方には厳しい製品なのはちょっと残念でした。

しかし、DAC・アンプ部もこの価格・コンパクトさからは予想以上のこだわりを搭載。DACにはESS 9018Q2Cを採用し、水晶発振器は44.1Khz系・48Khz系の2種類を用意した実力モデル。FiiO F9 Proをアンバランス接続してみた際も、程よいウォームさと高解像度を両立した音を鳴らしてくれました。

有線接続の印象をもう少し詳しく書いていくと、X5 3rdと比較すると若干パワーが減っているという印象は残っていたり。ただし、一部の高インピーダンスのイヤホンを除けば鳴らしきってくれる感じ。

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LDAC対応のSONY WH-1000XM2との接続にもピッタリ

注目すべきはM7のワイヤレス機能。SONY開発のBluetoothのオーディオコーデックLDACに対応し、最大96Khz/24bitのハイレゾ音源も伝送可能に。1月に購入しレビューしていた、SONY WH-1000XM2といったLDAC対応のイヤホン・ヘッドホンを利用すれば、ハイレゾ音源もBluetoothでの劣化を気にせず再生できるというわけ。

LDACに対応したDAPでは、すでにAstell&KERNやShanlingからも登場していますが、FiiOの癖のないUIで利用できるのは個人的にはミソ。これまではX5 3rdからapt-Xで接続していましたが、LDACに移行してからは音の解像度が一皮むけた印象。それでいながら、Bluetooth接続はapt-X時と変わらない安定性で満足できました。

LDAC VS 有線接続。Bluetooth接続の実力を探ります

今回はなるべくLDACの実力を検証するため、M7とWH-1000XM2を有線とLDACで接続し聴き比べを実施。何曲か聞いてみた感想をピックアップいたします。

aiko 信号(アルバム May Dreamより)

全体的な音場の広さは有線に分がある印象。LDAC接続の場合、全体的に下が薄く、またハイハットのシャリシャリ感が気になる音になっていました。ボーカルは有線に比べLDACのほうが少し奥に入る印象があり、まだ、有線の優位性を実感したりもします。

globe DEPARTURES(ALUBAM MIX) (アルバム globeより)・96Khz/24bit

個人的に驚かされたのがこちら。有線での音はもちろんのことですが、LDACでもかなり頑張っているように感じたのがこちら。また、本音源はmoraで購入したハイレゾ音源でした。
かなり左右に振っている本曲の音場をLDACでもうまく表現して、有線のときよりも解像度は落ちるものの曲の良さを活かした音を鳴らせている印象でした。ボーカルの声の伸びの表現もLDACでも十分に表現できており、ワイヤレスの実力を感じさせられます。

DAOKO Shibuyak (アルバム Thank you Blueより)

米津玄師とコラボした打上花火で一般的な知名度を上げたDAOKOのメジャー移籍第1弾のシングル(打上花火より前にリリース)。DEPARTURESよりも更に左右に大きく振った音源、また、打ち込みが中心のサウンドです。

有線接続の方がDAOKOのボーカルの表現は秀逸なのはこれまでの音源からも言うまでもありませんが、LDACでも左右への広がりの表現を始め非常に綺麗。打ち込みとボーカルをいっかりと分けて表現できていることで、音源のイメージを崩すことなく再生できていました。

ワイヤレスも有線もこれ1つで満足。通勤時のお供にも

今回有線接続と、ワイヤレスでの接続の両方を試してみたFiiO M7。胸ポケットにすっぽりと収まるサイズながら、有線でもそしてワイヤレスでも高い再生能力を披露してくれました。

毎日の通勤の際にはお気に入りのワイヤレスヘッドホンやイヤホンで高音質再生を楽しみ、休日には有線接続で更に高いレベルの音楽を楽しむ。FiiO M7ならそんな二刀流の使い方ができそうです。それでいながら価格は3万円以下と手ごろ。私自身も毎日の通勤で絶賛愛用中。ぜひ、手にとって見てください。

0 コメント

  1. こんにちは。いつもこちらのブログを楽しく見せていただいてます。今回のレビュー品のm7ですがベースのosがAndroidとなっていますがPlayストアは利用可能でしょうか?ストリーミングサービスを利用したいので可能なら購入を検討中です。

    • Androidベースですが、Playストア・その他apkでのインストール不可の為利用できません。なお、本モデルはWi-Fiも搭載しておりません

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています