先日ノイズキャンセリング機能搭載のBluetoothヘッドホン、SONY WH1000XM2をレビューし、絶賛していたのも記憶にあたらしい方も多いハズ。先日の京都旅行の際にも、雪帰りの新幹線で大活躍し、非常に快適な環境を提供してくれました。ただ、WH1000XM2は3万円超と非常に高額。今回は、49ドルながらノイズキャンセリング機能を搭載したBluedio T4SをGearBestより提供していただきましたのでレビュー致します。
Bluedio T4SはBluedioから登場しているBluetoothノイズキャンセリングヘッドフォン。apt-Xには非対応ですが、アクティブノイズキャンセリング機能やマイクを搭載した高機能なヘッドフォンです。600mAhのバッテリーによって16時間の長時間再生を実現していることも特徴。GearBestでは43ドルで販売中です。
【SONY WH-1000XM2】いつでもどこでもノイズキャンセリング付きで高音質。SONYのワイヤレスヘッドホンWH-1000XM2が最強だったレビュー
高級感のあるシルバーと黒が映える本体
パッケージは黒一色。Bluedioのロゴが映えている |
商品説明には日本語も |
内箱も高級感のあるもので好感 |
本体はプラスチックの保護ケースに収納 |
付属品:USB Type-Cケーブル・3.5mmステレオミニケーブル・キャリングポーチ・説明書・保証書 |
前面 |
反対側・オンイヤーになっている |
ハウジングにノイズキャンセリングのスイッチ、側面に電源などのスイッチを搭載 |
充電はUSB Type-C端子を利用 |
ハウジング部は外側に向けて折りたためる折りたたみ機構を搭載。ただ、平べったくは出来ても、さらにそこから折りたたむことは出来ません。各種スイッチ類は右側に搭載。WH1000XM2はタッチパネルを利用した独特の操作体系を実現していましたが、本機は全てボタン式です。
アクティブノイズキャンセリングは、本体の動作とは独立して動く仕様で、ハウジングに付いているスイッチで操作します。充電端子はUSB Type-Cを搭載しており、スマートフォン等と同じケーブルで充電可能。周辺機器でType-Cを搭載するのは、珍しいながら好感を持てる対応でした。
ヘッドバンドの調整部。若干硬め。 |
装着感は正直癖があり、完全に耳にフィットしてくれるという訳ではありません。そのため、完全に密着した状態とは言えない状態で遮音性が悪化。また、イヤーパッドの締め付けはそこそこあるため、オンイヤーであることも相まって長時間装着した場合は耳たぶが痛む印象でした。
無難な音作りに好感。ノイズキャンセリングは気休め程度
実際に手元のFiiO X5 3rdと接続して、その音を確かめてみます。一聴した印象としては、コンパクトに纏めた音という印象。パッケージには低音を強調しているかのような記載があるものの、比較的落ち着いた音作りでした。
解像度・音場の表現は、価格なりというのが正直な感想です。決して解像度は高いとは言えず、ボーカルに僅かにかかったリバーブは聴き逃してしまうようなところも。また、奥行きは感じない、ステレオ感のみがあるサウンドでした。このあたりは、ある意味仕方がないのかなという印象です。
アクティブノイズキャンセリングに関しても、電車内や屋外で試してみましたが、あくまでも気休め程度の物といっても良いかもしれません。オンイヤーで遮音性は高いはずなのに弱い遮音性と、低域部分を一律でカットしているだけで、大きな減衰効果を得られた訳ではありませんでした。
入門用のBluetoothヘッドホンとしては、お手頃かも
今回若干辛口でレビューしてみたBluedio T4S。音質面ではかなり厳し目で評価しましたが、値段を考えるとなかなかの出来上がりだと感じました。ただし、apt-X非対応なことも影響してか、人混みやスマートフォン利用者の多い場所では通信が安定しない場面も。このあたりはある程度仕方ないのかなとも感じます。
とはいっても、チープさを感じさせないデザインと、安定した音作り、ちょっと使えるノイズキャンセリングを搭載していたのは魅力的。Bluedio T4s、初めてのBluetoothヘッドホンとしては入門用にちょうどよいかもしれません。Bluedio T4sはGearBestにて43ドルで販売中。
【SONY WH-1000XM2】いつでもどこでもノイズキャンセリング付きで高音質。SONYのワイヤレスヘッドホンWH-1000XM2が最強だったレビュー