さて、本日の午前1時頃にチューナーの解説記事を投稿していた、次世代放送サービス「i-dio」の放送が開始されたので、早速試してみました
前の記事「ついに3月から放送開始!i-dioのチューナーをチェック!」もぜひご覧ください
電波の受信感度はイマイチ
今日3月1日12時よりプレ放送が開始された「i-dio」は地上波アナログ放送の終了によって空いたVHF-Low帯を利用して放送する第3の放送です
視聴可能エリアは3月のプレ放送開始時点で、「関東・甲信越」「近畿」「九州・沖縄」のエリアで、実際の放送エリアはその中でも一部の場所に限られます
詳しいエリアについては、公式サイトにエリアマップが出ています
千葉県東葛エリアでの受信感度は…
私の在住している千葉県の東葛エリアも今回のプレ放送の対象地域です
しかし、実際にチューナーを起動してみると、なかなか受信しません….
チャンネルリストも表示されない具合 |
チューナーを窓際に設置してみたところ、ちょうどいいポジションを見つけ設置しました
なかなか良いポジションを見つけるのに時間がかかり、加えて受信を開始しても音がちょっと飛ぶことがあるなど、受信感度については心許ない印象でした
記事を書いている現在も、せっかくなので聴きながら書いていますが、だいぶ安定してきた印象です
関東・甲信越エリアでは音声5チャンネル・映像1チャンネルを提供
今回のプレ放送では、「デジタル地上波最高音質の音楽やニュース・カルチャーを発信する
フラッグシップ高音質チャンネル。」とした「TS ONE」や、自動車向けの「Amanekチャンネル」、それにジャズ・クラシック・マスターピースの3チャンネルでセレクトミュージックを放送する「i-dio Selection」の音声チャンネルに加えて、映像チャンネルとして「i-dio Creators Ch.」が放送されます
私の住む東葛エリアでは、残念ながらTS ONEとi-dio Selectionの4チャンネルしか選局することが出来ませんでした
Amanekチャンネルとi-dio Creators Ch.が選局できない画面 |
チャンネルを選択すると
チャンネルの音声が流れた状態で、文字データ等のコンテンツの受信がなされます
受信が完了した状態です
他のチャンネルも受信してみました
i-dio Selectionは本放送のようですが、番組表の内容や、配信しているコンテンツの中身は寂しい印象です
ラジオとは一線を画した高音質配信
実際に放送を聞いてみると、確かにラジオに対して「音が良い」印象を受けます
デジタル放送なのですから当然といえば当然ですが
高音質配信を売りにしている「TS ONE」では、その高音質を体感できるよう音楽にとどまらず音風景「サウンドスケープ」の配信もなされています
NHKラジオの「音の風景」を真似ている番組ですが、圧倒的に音の質が違うことが分かり、うまい使い方をしているなとも感じます(需要があるかは別ですが)
今後96KHz/24bitの配信も計画しているとのことで、この先の進化に期待ができそうです
圧倒的にコンテンツ不足の印象
新しい放送として肝いりで開始した割にはコンテンツ不足感が否めません
Amazon Primeビデオなどストリーミング系の配信サービスはサービス開始時に想像以上のコンテンツを用意し、私達を驚かせてくれました
それらと比較するのは酷ではありますが、せめて通常のFM放送レベルの内容は放送できるようにしてくれたらーと思います
私の居住地域では映像チャンネルやAmanekチャンネルを見ることが出来ないことも一因ですが、現時点の内容ではわざわざ視聴しようとは思えないのが本心です
アプリの質については疑問
今回のi-dioの視聴には専用のアプリがiOS、Android共に必要となりますが、この受信用アプリの室に関しては不満があります
デザインに関しての作りこみの甘さがあるように感じるのも一点ありますが、必要な機能があるのか?と言われると疑問です
番組表の表示も自動で切り替わらず、通常時の選局方法もやりづらい印象です
また、チューナーがどの程度の電波強度で受信しているのか一応表示できるものの、非常に分かりづらい、ひと目で確認できないのはいただけません
左上のアイコンをタップすることで、右側に電波の受信強度の確認が可能 |
Chromecast Audioに音声のキャスト可能
せっかく良い音で放送をしているのですから、タブレットのイヤホン端子では物足りないと感じ、先日購入していたChromecast Audioへのキャストを試してみることにしました
やってみましたら、簡単にキャストでき、拍子抜けしました
問題なく音声はキャスト出来ており、Chromecast Audio側が原因の音飛びはない印象です
面白い放送サービスとは思えるものの、まだ不十分
数時間触ってみての感想としては、「新しい放送」と謳った割には既存の「テレビ」「ラジオ」と内容が変わらず、わざわざ視聴しようと思える内容ではありませんでした
しかし、映像・音声にとらわれずデジタルデータを「放送」する発想は非常に面白く、評価できると思います
今後サービス・放送地域を拡充していくこともあり、今後の進化に期待できるかと思います
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