【Dreame】35,000Pa吸引・100℃熱水・8cm段差乗り越えの衝撃。3万円のD9から17万円のDreame Aqua10s Roller AEまで全機種レビュー済みの管理人が教える2026年版ロボット掃除機の選び方

ChinaRでは2021年にDreame D9(レビュー)をレビューしました。当時のDreameはまだXiaomiエコシステムの一員で、D9もXiaomiのMi Homeアプリから操作する3万円の良コスパ機。LDSレーザーマッピングと水拭きを両立しており、ダストボックスが水洗いできること、濡れた布を引きずりながら健気にマッピングして掃除してくれることだけで感動していた時代です。モップといっても水で濡らしたクロスを引きずるだけの簡易構造で、今振り返ればかなり原始的な仕組みでした。
あれからわずか5年。2026年6月25日に発売される最新鋭のAqua10s Roller AE(発表会レポート)は、35,000Paという異次元の吸引力に業界初の100℃熱水モップ洗浄を搭載。12個のノズルから常に新鮮な水をスプレーしながらローラーモップで床を拭き、汚水は絞って回収するAquaRollリアルタイム浄水システムまで備えています。D9時代の「濡れた布を引きずるだけ」とは文字通り別次元の掃除体験です。
2026年現在、ロボット掃除機は吸引力の数値だけで選ぶ時代が終わりました。真に比較すべきは、人間の手をどれだけ煩わせないかという「全自動メンテナンスフリーの精度」。髪の毛がブラシに絡まって手動で取り除く手間、モップが生乾きで臭くなる問題、部屋の段差で立ち往生するストレス。これらを技術的に解消できているかどうかが、2026年の選び方の新基準に。本記事ではそんなロボット掃除機の中でも日本での存在感を一気に増している中国・Dreameについて特集します。
Dreameとはどこ国のメーカー? 清華大学発の高速デジタルモーター技術が強みの中国ブランド

「Dreame」という名前を初めて聞いた方は、どこの国のメーカーなのか気になるかもしれません。Dreame(追覓科技)は2017年に中国・蘇州で設立されたスマート家電メーカー。創業者は清華大学出身のエンジニアで、毎分20万回転に達する高速デジタルモーターの自社開発技術をコアに持っています。前述のD9はXiaomiエコシステム時代の製品で、当時はXiaomiのMi Homeアプリ経由で操作する形でしたが、現在はDreamehomeという独自アプリで展開しています。

現在は独自ブランドとして急成長しており、2026年6月には表参道ヒルズで大規模な新製品発表会(発表会レポート)を開催。フルート奏者・モデルのCocomi氏をブランドアンバサダーに起用し、ロボット掃除機だけでなく冷蔵庫・扇風機・空気清浄機まで10製品を同時発表しています。日本でのサポート体制も整備されており、Amazonや楽天での正規販売に加え家電量販店での展開も開始。怪しいメーカーどころか、技術力と品質で真っ向勝負を仕掛けてきている実力派ブランドというわけ。
Dreameを選択肢の基準に置くべき3つの技術的理由
1つ目は段差走破性。多くのロボット掃除機が2cm程度の敷居で立ち往生するなか、Dreame Aqua10 Ultra Roller(レビュー)はProLeapシステムとTriple-Wheel AgiLift機構により最大8cmの段差を乗り越えます。4LDKの自宅で2週間使用しましたが、段差で掃除が止まることは一度もなし。古い家屋の敷居や和室と洋室の段差が大きな壁になる日本の住宅では、この安心感が効いてきます。
2つ目はメンテナンスフリーであること。ロボット掃除機の大敵は日々床に落ちていく髪の毛。これがブラシに絡まって効率が低下したり、掃除の停止につながることも。そのためハサミで髪の毛を切り取る面倒な作業を定期的強いられる製品も少なくないなか、Dreame L40s Pro Ultra(レビュー)のHyperStream髪の毛カット機能は毎日1時間の稼働を2週間以上続けても人間の手を一切必要としませんでした。PowerDockの75℃温水洗浄と温風乾燥により、高温多湿な日本の環境でもモップから不快な臭いが出ることはありません。
3つ目は水拭きの質。従来のモップ式は汚れたモップを引きずって家中に汚れを広げる構造的欠陥を抱えていましたが、Aqua10 Ultra RollerのAquaRollリアルタイム浄水モップは12個のノズルから常に新鮮な水をスプレーし、高圧ポンプで汚水を即座に回収。4LDKを1回掃除すると清水タンク4Lの1/3ほどを利用し、汚水タンクからは文字通りの泥水が出てきて衝撃を受けました。雑巾がけより遥かにきれいな水で家中を拭けるようになったわけです。
歴代Dreame&主要ライバル機の実力を一覧で比較

ChinaRで実機レビュー済みのDreame各機種と、競合のXiaomi・Roborock・Narwalを主要スペックで並べました。2021年にレビューしたDreame D9は現在後継機種のDreame D9 Max Gen2に世代交代しており、エントリー機として1万円台後半まで価格が下がっています。製品名と価格からAmazonの販売ページに移動できるので、最新の実売価格はそちらでご確認ください。
※Roborock・Narwalの2社についてはメーカー公式サイトの公開情報に基づくものです(ChinaR独自の実機検証ではありません)。各社とも社内試験値を根拠とする数値が多いため、購入前には必ず最新の公式情報をご確認ください。
| 項目 | D9 Max Gen2 | L10s Ultra Gen 3 | L40s Pro Ultra | Aqua10 Ultra Roller | Aqua10s Roller AE | Xiaomi 5 Pro | Roborock Saros 20 | Narwal Flow |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 実売価格(税込) | 17,799円 | 69,800円 | 99,799円 | 227,091円 | 99,800円 | 108,000円 | 199,800円 | 199,800円 |
| 参考価格(税込) | 26,800円 | ー | 146,800円 | 249,800円 | 169,800円 | ー | 249,800円 | ー |
| 最大吸引力 | 6,000Pa | 25,000Pa | 19,000Pa | 30,000Pa | 35,000Pa | 20,000Pa | 36,000Pa | 22,000Pa |
| 段差乗り越え | 約2cm | 対応 | 最大4cm | 最大8cm | 対応 | 対応 | 最大8.8cm | 最大4cm |
| モップ洗浄水温 | なし | 温風乾燥対応 | 75℃温水 | 100℃熱水 | 100℃熱水 | 80℃温水 | 100℃温水 | 45℃洗浄/80℃高温洗浄 |
| 自動ゴミ収集 | なし | 最大100日 | 最大100日 | 最大100日 | 最大100日 | 最大75日 | 最大65日 | 最大120日 |
| 髪の毛カット機能 | なし | 伸縮式サイドブラシ | 絡まり防止デュオブラシ | 絡まり防止ブラシ | 絡まり防止対応 | ヘアカットブレード | デュアル毛絡み防止 | デュアルフロー絡まり防止 |
| AIカメラ | なし | 障害物回避対応 | AI障害物回避180種以上 | 最新AI障害物回避 | 障害物回避対応 | AIトリプルカメラ | RGB+構造光(300種類超) | デュアルRGB(200種類超) |
Dreame D9から現在のDreame Aqua10シリーズまでの進化は一目瞭然です。吸引力は数倍に、モップ洗浄は常温から100℃へ、段差乗り越えは2cmから8cmへと5年間で別次元のレベルに進化しました。Xiaomi ロボット掃除機 5 Pro(レビュー)は10万円台でAIトリプルカメラや3Dマッピングを搭載しコスパに優れますが、段差走破性や温水洗浄温度ではDreameの上位機に及びません。
一方で正直に書くと、ハイエンド帯ではDreameが独走している状況ではありません。Roborock Saros 20は36,000Paの吸引力と最大8.8cmの二重段差乗り越え、100℃温水モップ洗浄とスペック上はAqua10s Roller AEを上回る数値を並べています。8way全自動ドックや超薄型設計も強み。ただしクーポン適用でも199,800円という価格に対し、Dreame Aqua10s Roller AEは99,800円まで下がっており、コストパフォーマンスではDreameに軍配が上がります。


マッピング方式の違いも興味深いポイント。Xiaomi ロボット掃除機 5 ProとDreame Aqua10 Ultra Rollerを同じ4LDKの自宅で比較した際、Aqua10 Ultra Rollerは棚や家具で覆われた部分を凸凹に除外してマッピングするのに対し、Xiaomi 5 Proはカメラとレーダーを組み合わせて部屋の形状を立体的に推測していました。掃除する範囲自体は同じですが、間取りの正確さという点ではXiaomi 5 Proに好印象を持ちました。

なお、Dreame各機にはデメリットもきちんとあります。Aqua10 Ultra RollerやL40s Pro Ultraのベースステーションはで巨大で、日本の一般的なマンションのリビングに置くとそれなりの存在感(圧迫感)があります。ステーション内部の底面トレイも、自動洗浄機能があるとはいえ数週間に1回は手動で取り外して洗わないと、梅雨時期にはヌメリや臭いの温床になりかねません。ミドルクラス機はAIカメラの精度が上位機に劣るため、ティッシュやケーブルが床に落ちていると絡まって停止する場面もありました。
ロボット掃除機だけでは埋まらない死角を乾湿両用掃除機で補う

ここで見落としがちなのが、ロボット掃除機が物理的に入れない場所の存在です。ソファ下や収納ラック下の低い隙間、壁際のわずかな溝、そして食べこぼしを今すぐ拭き取りたい場面。これらはどれだけ高性能なロボットでも完全にはカバーできません。ChinaRでレビューしたDreame T16(レビュー)は、この死角を埋める乾湿両用のスティック型掃除機です。
T16の強みは180°フルフラットで本体を床と水平まで倒せる設計。ヘッド部約9.55cmの超薄型と組み合わせて最小9.85cmの隙間まで入り込むため、脚の高さ11cmの自宅ソファ下にもスルッと侵入できました。両サイド壁際0mm対応のデュアルエッジクリーニングにより、ロボットが苦手とする壁際の拭き残しも解消。25,000Paの吸引力で乾いたゴミと液体汚れを同時に処理できるため、キッチンの油はねや飲みこぼしにも即対応できます。
価格は59,800円(税込)。90℃温水洗浄と95℃温風乾燥のセルフクリーニングを備えており、使用後にドックへ戻してボタンを押すだけでメンテナンスが完結します。稼働時間は静音モードで最大35分のため4LDK全部屋の一括掃除には不足しますが、日常の全部屋清掃はロボットに任せ、T16はロボットが入れない場所と汚してすぐの即対応に使う併用スタイルが理想的かと。ロボット掃除機の購入と合わせて検討する価値があります。
用途別おすすめモデルの選び方

ここまで各機種のスペックと実際の使用感を紹介してきましたが、結局どれを選べばいいのか悩んでいる方も多いはず。ここからは「こういう人にはこれ」という形で、用途別のおすすめモデルをまとめていきます。予算と自宅の環境から逆算して読み進めてみてください。
とにかく全部入りの最新機が欲しいなら、Aqua10s Roller AE(99,800円)が第一候補。35,000Paという現行Dreame最強の吸引力に、業界初の100℃熱水モップ洗浄を搭載したフラッグシップです。169,800円だった過去価格から41%オフまで下がっており、10万円を切った現在はコストパフォーマンスも良好。ローラーモップと浄水水拭きの組み合わせで、床の仕上がりを最優先したい方に向いています。
古い家屋の段差に悩んでいるなら、Aqua10 Ultra Roller(227,091円)。ProLeapシステムによる最大8cmの段差走破性は、和室と洋室の段差や敷居が多い日本の住宅で圧倒的な安心感があります。4LDKの自宅で2週間使いましたが、段差で立ち往生することは一度もありませんでした。ただし本記事の中では最も高額なため、段差の悩みがない間取りならオーバースペックかと。

髪の毛の絡まりから解放されたいなら、L40s Pro Ultra(99,799円)が最適。HyperStream髪の毛カット機能により、毎日1時間の稼働を2週間以上続けてもブラシのメンテナンスが一切発生しませんでした。75℃温水洗浄と温風乾燥でモップの臭いも出ず、梅雨時期でも安心。146,800円から32%オフで10万円を切っており、全自動メンテナンスを求める方のバランス解といえます。

モップの水拭き範囲を重視するなら、L10s Ultra Gen 3(69,800円)。25,000Paの吸引力に加え、MopExtend伸縮モップと伸縮式サイドブラシが壁際や部屋の隅まで届きます。10.5mmのモップリフトアップでカーペットも回避。AceClean DryBoardによるモップ自動洗浄・温風乾燥・自動給水と100日分の自動ゴミ収集を備え、日常のメンテナンスはほぼ不要でした。

まず試してみたい、サブ機が欲しいなら、D9 Max Gen2(17,799円)一択。6,000Paの吸引力と水拭き対応、570mlの大型ダストボックスに高精度LDSレーザーセンサーまで備えて2万円を切る価格です。全自動ステーションは付きませんが、ロボット掃除機がどんなものか知りたい方や、2階用のサブ機を探している方には手が出しやすい選択肢です。ChinaRでレビューしたのは前モデルのD9になりますが、基本的な使い勝手の参考になるはずです。
【Dreame D9】わずか3万円でもパワフルな吸引掃除と水拭き掃除を一気に実施!マッピング機能に対応したXIaomiエコシステムのロボット掃除機、Dreame D9レビュー

ソファ下や壁際まで妥協したくないなら、Dreame T16(レビュー)(59,800円)を併用。ロボットが物理的に入れない9.85cmの隙間まで潜り込め、壁際0mmの拭き上げも可能です。ロボットは中位機に抑えて浮いた予算をT16に回すという選び方も、掃除の完成度を考えれば十分に合理的。ロボットとの併用でこそ真価を発揮する一台です。
Dreame D9から5年間ロボット掃除機を使い続けた管理人が辿り着いた2026年の最適解

2026年、ロボット掃除機選びの基準は「吸引力」から「完全自動メンテナンス」へと完全にシフトしました。他社ハイエンド機が20万円台に突入するなか、実用性能、圧倒的なメンテナンスフリー性能、そして価格のバランスにおいて、現在のDreameは間違いなく頭一つ抜けています。
あらゆる機種をレビューしてきた立場から言えば、2026年の床掃除を完全自動化する失敗しない答えは明確です。日常の床掃除は10万円以下でフラッグシップ級の性能を誇る「Aqua10s Roller AE」(あるいは予算に応じたL40s Pro UltraやL10s Ultra Gen 3)にすべて任せ、ロボットが入れないソファ下や突発的な食べこぼしには乾湿両用スティック「T16」を併用する。この2台体制こそが、人間の手を一切煩わせずに家中の床をピカピカに保つ究極の答えといえるかと。ぜひDreameのロボット掃除機で毎日の掃除から完全に解放される暮らしを手に入れてみてください。


















