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【深圳日記⑦】1年の時を経て再訪。話題の中華通販サイト、GearBestは1年間でどう変わったのか。訪問レポート

GearBestの本社ビル

昨月から連載をしていた深圳日記。先日のBanggood訪問記以降一旦記事が途絶えていました。いよいよ、満を持して目玉とも言える中華通販サイトGearBest訪問レポートをお送りいたしましょう。昨年は、中華通販サイトへの逆風の吹き荒れる中での訪問でしたが、あれから一年、GearBestはどう変わったのか、注目です。

今回も昨年と同じく、日本市場担当のKさんに直撃。いくつか新商品も触ってきたので、別の記事でもご紹介いたしましょう。本記事では、昨年からGearBestの日本市場での変化や、現在抱えている問題点について徹底取材。なかなか珍しい記事ですので、ぜひ、ご一読頂ければ幸いです。

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日本向け専用配送システム。”Priority Line”拡充

Priority Lineの選択画面

前回訪問時から大きく変わった点として、”Priority Line”の拡充が挙げれます。当ブログでも8月の導入時から試し始め、それ以降のGearBestからの商品購入の際にはいつも選択していました。その”Priority Line”の拡充が実はなされていたのは特筆すべき点。
導入当初は”Japan Express”での日本郵政発送(=ゆうパック)のみでしたが、その後拡充が続けられ香港倉庫でも同様のサービスが開始。日本国内はクロネコヤマトでの配送も行われるようになりました。追加料金が不要、もしくはかなり安い値段で高速配送を利用できるようになったのは、ここ1年間での大きな進化だといえます。

GearBestの日本郵政発送を試す。注文から5日目で到着という早さで期待できそう

国内配送ではトラブルが増加中

日本向け配送の利用が増えていく中で発生しているのが、住所の記載ミスによる配送遅延。特に英語での住所入力でのミスによって、その間違った住所の荷物を含めたロットごと税関で止められて返送されてしまう自体が起きているとか。同日中に出荷した同じ倉庫の荷物が返送されてしまうので、なかなか大きな遅延に繋がるんだとか。
海外通販を日常的に使う人間としては、英語での日本の住所の表記なんてものは一般常識のようなものではありますが、不得意な方が多いのも事実。英語表記での住所を正しく入力するためにチェックするーなんてことは、5,6分もあれば出来ることなので、しっかり入力できるように下記の注意事項なども確認すると良さそうです。

また、日本語の住所を英語表記に簡単に変換してくれるJuDressを利用するのも個人的にはオススメ。最後は自分で確認する必要もありますが、ミスはだいぶ減らせるのではないでしょうか?
ちなみに、だいぶ日本への配送スピードが早くなったGearBestですが、日本への配送はドイツなどの他国向けに比べるとまだ遅いんだとか。日本向けは平均5,6日で配送されているものの、ドイツは2,3日とのこと。日本担当のKさんに聞くところによると、後述する理由から国内向けの投資はなかなかできないんだとか。

日本向けの販売量は増加。ただし、世界全体での比率は低下

昨年の記事でこのように記載していたのは憶えているでしょうか…?

「日本からの売上自体は世界20位で、GearBest全体から見れば決して多いわけではない」とのこと。日本での売れ筋商品は「スマートフォンのやタブレット、そしてロボット掃除機」だとか。実際にブロガーとして書いていても頷けるカテゴリでした。

そもそもそこまで日本の比率が高くなかったGearBestですが、今年の状況を聞いてみると思わぬ結果でした。世界全体での売上の増加割合に対して、日本の増加はより緩やかで、世界全体に占める国内の割合は減少中なんだとか。
こうなってしまうと、日本向けの追加の投資をどんどん増やしていくというのは容易ではなくなってくるんだとか。そんな事情で、日本向けの配送に関しては今のところが精一杯とのこと。また、今年度中を目標としていたサイトの日本語化に関しても、当分時間がかかる様でちょっぴり残念。

ショップROM、採用やめます。基本的に。

取材中は、Xiaomi Redmi Note 5Aを含む最新商品を試用
ここ数ヶ月GearBestからXiaomiのスマートフォンの提供を受けていなかったため、すっかり気が付かなかったのがこれ。特にXiaomiのスマートフォンに言えることですが、これまでは中華通販サイトでは「ショップROM」と呼ばれる、独自にカスタマイズされたOSを導入していました。しかし、GearBestではショップROMの採用を取りやめ、そのままのROMで販売することにしたんだとか。
ショップROM廃止は基本的にスマートフォンで実施。そのため、以前レビューしたXiaomi Mi Pad 3(レビュー)などでは引き続きショップROMの採用がなされます。一方、先日発売のXiaomi Mi MIX 2(レビュー)ではChina Stableの公式ROMが搭載になるため、OTAを安定的に利用することがなる反面、Google Playの導入は自前で行う必要に迫られるなどの注意も必要です。
Xiaomi Redmi Note 4X
また、すでに国際版も登場している商品では上の写真のように”International Edition”も選択可能。この場合は、公式ROMでもGoogle Play等を標準搭載しているため、選択肢として利用するのも良さそうです。

今後の商品にもぜひご期待を。CS向上にも尽力するとのこと

今後もGearBestでは日本向けのCS向上に向けて尽力していくとのこと。ただ、その中で最初に触れていた住所のミスによる配送遅延も発生しており、利用する側でも注意すべき点はあるようです。この点は、海外通販のお約束ということで、私達も気をつけたいところ。
また、日本からの人気も多いスマートフォンやタブレットは、日本向けのクーポンも今後も登場させていくとのこと。国内向けのクーポンを集めたページは、上のバナーのような「セールよりも安い情報!」でも公開中。ぜひ、定期的にチェックしておきたいですね。
今回のGearBest訪問は、日本人としては初の2回連続訪問に。今後も本ブログでは、ただのレビュー記事だけでなく、実際に突撃取材を行い最新の中華ガジェットをご紹介していくので、お読みいただければ幸いです。購読は、Feedlyからぜひ。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています