【ECOVACS WINBOT mini 2】厚さ55mm・約1.3kgの小型ボディに最大8,000Paの吸着力。粒径約10µmの超音波ミストと四隅のコーナーブラシで和室の網入りガラスも網の線までくっきり拭き上げる窓掃除ロボットECOVACS WINBOT mini 2を約2週間使って徹底レビュー
本記事はエコバックスジャパン株式会社より製品(ECOVACS WINBOT mini 2)の貸与を受けて作成しています。

床の掃除はロボットに任せる、という家庭はここ数年でかなり増得てきた印象。当ブログでもECOVACS DEEBOT N7やDEEBOT N8+やDreameの製品をはじめ、多くのロボット掃除機を取り上げてきました。一方で、窓拭きはいまだに手作業という方が多いはず。ガラスに洗剤を吹き付けて、拭いて、乾拭きして、脚立に乗って上のほうまで。床と違って毎日やるものではないぶん、つい後回しにしてしまう家事の代表格と言っても過言ではないかもしれません。
今回はECOVACSから登場している窓掃除ロボット、ECOVACS WINBOT mini 2をメーカーよりお借りして約2週間使用しレビュー。一辺215mm・厚さ55mm・約1.3kgのコンパクトなボディに、最大8,000Paの吸着力とWIN-SLAM 4.0という経路計画アルゴリズム、左右から噴き出す超音波ミスト、四隅のコーナーブラシを備えたモデルです。2026年6月10日に発売された製品で、希望小売価格は49,800円(税込)。和室の掃き出し窓、ベランダの窓、道路に面した自室の窓など、家の中の窓を順番に拭かせてみました。
ECOVACS WINBOT mini 2のスペック

| 項目 | スペック |
|---|---|
| 製品名 | ECOVACS WINBOT mini 2(窓掃除ロボット) |
| 本体サイズ | 215×215×55mm |
| 本体重量 | 約1.3kg(±0.1kg) |
| 最大吸着力 | 8,000Pa |
| 走行時の吸着力 | 3,400Pa |
| 経路プランニング | WIN-SLAM 4.0 |
| 清掃モード | 高速モード / 念入りモード / 徹底的なモード / エッジモード / スポットモード |
| 清掃速度 | 1㎡あたり2分30秒±10秒(高速モード) |
| スプレー方式 | 双方向超音波ミスト噴霧(噴射口4か所・前方噴射長10cm・噴射量自動調整) |
| 水タンク容量 | 50ml(±5ml) |
| 最大噴射面積 | 30㎡(高速モード・満水時) |
| クリーニングパッド | マイクロファイバー製・215×214mm・毛足3mm・吸水能力400% |
| エッジ清掃 | 四隅にコーナーブラシを搭載 |
| 障害物の検出可能な高さ | 最小4mm |
| 窓際の検出可能な高さ | 最小1mm |
| 対応ガラス | 厚さ3mm |
| 対応窓 | 平坦な窓(窓枠あり・なし双方に対応) |
| 最小対応窓サイズ | 25×25cm |
| 安全機能 | 10の安心保護システム / 電源オフ保護(約30分) |
| 安全ロープ | 3.3m(耐荷重1,600N)・カラビナ付き |
| 安全用バッテリー | リチウムイオン電池3,000mAh(充電時間約3時間) |
| 騒音レベル | 72±3dB |
| アプリ操作 | 対応(手動スプレー・全方向の遠隔操作) |
| 接続 | Bluetooth |
| 同梱品 | 本体 / アダプター / 安全ロープ / カラビナ / クリーニングパッド×2 / 洗浄液230ml / 取扱説明書 |
一辺215mm・厚さ55mmの薄型ボディ。四隅のコーナーブラシと2本のクローラーで窓ガラスの上を進む仕組み


ECOVACS WINBOT mini 2のパッケージは、両端を青で縁取った横長の箱。天面には窓に張り付いた本体の写真と「WINBOT mini 2」のロゴを大きく配置し、右上には窓拭きロボットの世界出荷台数No.1をうたう「Global NO.1 in Robotic Window Cleaner」の表記も。ECOVACSの窓拭きロボット掃除機はIDCの調査で2023年から2025年第3四半期まで出荷台数が1位だったんだとか。背面には超薄型設計、コーナーブラシによる際のきわまでの清掃、超音波ミスト噴霧、WIN-SLAM 4.0、10段階の保護システムという5つの特徴が並び、製品の売りがひと通り分かるようになっています。

同梱品は取扱説明書と保証書、ACアダプターと電源コード、230mlのWINBOT用洗剤、クリーニングパッドという構成。クリーニングパッドは本体に装着済みのものと合わせて合計2枚でした。3.3mの安全ロープとカラビナは、本体の角から伸びる形で最初から取り付けられていました。

ECOVACS WINBOT mini 2は約215mm×215mm×55mmというサイズに約1.3kg(公称)の重量を持つ窓掃除ロボット。天面は白を基調に、中央を縦断するグレーのハンドルと、その上端の電源ボタンというシンプルな構成です。右上には洗浄液の充填口、左上にはECOVACSのロゴが配置されています。

裏返すと、左右に2本のゴム製クローラー、中央に吸着用ファンの吸気口という構造。その周囲をぐるりとマイクロファイバーのクリーニングパッドが囲み、四隅にはブラシ状のリングを巻いた丸いデザインのコーナーブラシを配置しています。ファンでガラスに吸い付きながらクローラーで進み、パッドで拭き取る、という仕組みが見た目からも分かりやすい作り。電源の入力は24V・2.75A、定格電力66Wとの表記でした。
洗浄液の充填・安全ロープの固定・電源接続の3ステップで準備完了。手順に迷わず使い始められるセットアップ


ECOVACS WINBOT mini 2のセットアップは、洗浄液の充填、安全ロープの固定、電源の接続という3つのステップ。最初は天面右上の充填口の透明なキャップを開け、付属のWINBOT用洗剤のボトルを差し込んで洗浄液を充填します。タンクの容量は約50mlで、高速モードなら満水で約30㎡を掃除できるとのこと。取扱説明書によると専用洗剤の代わりに水道水を使うこともできるとのこと。清掃後はタンクの洗浄液を排水しておくよう注意書きが貼られています。

取扱説明書は日本語で、手順ごとにイラスト付きで説明しているので迷うところはありませんでした。安全ロープのカラビナは、テーブルや椅子、ベッドの脚、カーテンレール、階段の手すりなど動かない安定したものに、特に金属製の手すりなどに固定するように記載されていました。あわせて、清掃中は近くで見守ること、本体の真下に人やペットが立たないようにすること、清掃エリアの下に貴重品や壊れやすいものを置かないこと、という注意も。当たり前といえば当たり前ですが、本機はなかなか重量級の製品のため万が一窓から落下して地上に落ちてしまった場合は大事故につながってしまうので油断は禁物です。

電源は本体から伸びるケーブルとACアダプター側のケーブルをつなぎ、アダプターに電源コードを挿してコンセントへという順番で接続します。ECOVACS WINBOT mini 2はバッテリーを搭載しているもののの、清掃中はずっとコードから給電が必要。本体の3,000mAhのバッテリーは、電源ケーブルが抜けてしまったり、停電などで給電が途切れたときに吸着し続けるための緊急用のものでした。取扱説明書では、使用前にこのバッテリーがフル充電されていることを確認するよう記載されています。なお、満充電までの充電時間は約3時間のため意外と事前準備に時間がかかります。



3つのステップを終えたら、スマートフォンアプリへの登録に進みます。アプリの案内に沿って本体の「スタート」ボタンを2秒間長押しして電源を入れると、本体との接続が完了し、ロボットに名前を付ける画面へ。登録のあとにはファームウェアの更新も行いました。更新中は本体の電源を切らないよう画面で注意があり、完了すると本体が自動で再起動する流れです。登録から更新まで、アプリの画面の指示どおりに進めるだけで迷うところはありませんでした。
念入り・徹底的なモードで和室の網入りガラスを清掃。白く浮いたホコリが消えて網の線までくっきり

最初に拭かせたのは、和室の掃き出し窓。網入りガラスの窓で、ガラスの外側の面にECOVACS WINBOT mini 2を貼り付けています。畳と障子の和室側から見ると、ガラス越しにパッド面とクローラーがそのまま見えるので、いまどこを拭いているのかを室内から確認できました。

実際に本機を使う前後のガラスの状態を確認してみます。私の家は近くに畑があることと、高台にあることから畑の土が強い風に運ばれて雨などのときに見事にガラスについていくことで窓ガラスがすぐに汚れてしまいます。実際、本機を利用する前の状態を見てみるとなかなかの汚れっぷりです今回は、汚れを落とすことを優先して本機の動作モードは「徹底的なモード」を中心に使っています。


同じ窓の清掃前と清掃後を並べたのがこちら。清掃前はガラス一面に白いホコリが点々と付着していて、網の線の向こうが霞んで見えていました。ECOVACS WINBOT mini 2で拭いたあとは、この白いくすみが消え、網の線と向こう側の景色がはっきり見える状態に。仕上がりとしては十分きれいになった、というのが率直なところです。手作業なら洗剤を吹いて拭いて乾拭きして、という工程を繰り返す面積を、貼り付けて見守るだけで済ませられるのは大きな違いといえます。

清掃を終えて本体を外してみると、パッドには茶色っぽい汚れが全体に付いていました。ガラスに付いていたホコリや汚れを、このマイクロファイバーのパッドがしっかり受け止めていることが分かります。パッドの吸水能力は400%とのことで、ミストで浮かせた汚れを水分ごと拭き取ってくれるわけです。


ECOVACS WINBOT mini 2でこれまでのECOVACSのWINBOTシリーズに比べて新たに追加されたのが、四隅のコーナーブラシ。丸いパーツの周囲に柔らかく密なブラシを巻いた構造で、窓枠から約1mmの距離まで近づき、エッジ部分のカバー率は最大約90%というのがメーカーの説明。窓に貼り付けた状態では、この丸いパーツがガラスの四隅に接する形。使用後のブラシには細かい汚れがびっしりと絡んでいました。ブラシ自体は取り外せないため、汚れたら湿らせた布などで拭いておく必要があります。

汚れたクリーニングパッドは本体から外して水洗いできます。パッドは2枚付属するので、1枚を洗っている間にもう1枚へ付け替える、という使い回しもできる構成。付け替えるときは、水が垂れないようにしっかり絞ってから取り付けるよう、本体裏面のシールで注意しています。
粒径約10µmの双方向超音波ミストと5つの清掃モード。アプリからはBluetoothで手動操作も可能

ECOVACS WINBOT mini 2は、双方向の超音波ミスト噴霧システムを搭載。高周波振動で粒径約10µmの細かいミストを作り、進行方向に応じて本体の左右から先回りするように噴霧します。ベランダの窓で清掃しているところを撮影すると、本体の側面からミストが噴き出している様子が確認できました。噴射口は4か所で、前方への噴射長は10cm、噴射量は自動で調整します。タンクが空になったときの通知にも対応。

清掃モードは高速モード、念入りモード、徹底的なモード、エッジモード、スポットモードの5種類。高速モードでは1㎡あたり約2分30秒で拭き上げるとされていて、汚れの程度や拭きたい範囲に応じて使い分ける事が可能です。今回は汚れを落とすことを優先していたので、徹底的なモードを中心に利用しました。ECOVACSのスマートフォンアプリとはBluetoothでつながり、接続でつまずくことなく連携できています。アプリからはスプレーの手動噴射や、全方向への遠隔操作も可能です。

アプリでは、本体を窓に取り付けたあと清掃モードを選んで「開始」をタップすると清掃が始まります。各モードには用途の説明が添えてあり、高速清掃は汚れが少ない内側の窓、徹底的な清掃は汚れがひどい外側の窓向けという位置づけでした。なお、清掃中は特にマップなどが表示されるわけではなく淡々と掃除中であることが表示されるのみでした。
WIN-SLAM 4.0でも窓枠や鍵・網戸の周りは苦手。エラーで止まる場面もあり完全放置は難しい

ECOVACS WINBOT mini 2は、WIN-SLAM 4.0というAIアルゴリズムを搭載。メーカーの公称では窓のサイズを検知して効率のよい往復ルートを自動で組み立て、障害物を避けながら走行する機能なんだとか。今回は道路に面した自室の窓では、ガラスの外側と室内側の両方を拭かせています。外側の面を拭いているときは室内からパッド面が見えるので、進み具合を確認しやすいのはいい感じです。
ただ、実際に2週間使ってみると、窓枠のところでうまく曲がれない場面がありました。特に外側では、網戸に引っかかるような動きになることがあり、網戸の建て付けが悪くなってしまったことも。網戸のある窓で外側を拭かせるときは、網戸の位置に気を配っておくのがベター。どうにも網戸のくぼみのせいで網戸に当たっていることに気がつけずに全力で網戸を押してしまう模様。


室内側の面では、ハンドルと電源ボタンのある天面がこちらを向く形で拭いていきます。外箱では取っ手の付いた窓もこなすとアピールしていたものの、室内側でも窓枠まわりで向きを変えられない場面があり、すべてを任せきりにできる状態ではありませんでした。
困ったのが鍵の部分。窓枠に付いた鍵の出っ張りのところでうまく曲がれず、ノートをガラスの端に当てて強制的に壁を作る、という対処をした場面もありました。仕様上は高さ4mm以上の障害物を検出できるとされているものの、窓枠まわりの形状によっては自力で切り抜けられないケースがある、というのが実際に使ってみての印象です。


もう1つ気になったのが、落としきれない汚れがあったこと。私の自宅は築20年弱の中古マンションのため外窓には長年蓄積された水垢が残ってしまっていました。これはなかなかしぶとかったようで、今回何度か同じ場所を本機で掃除してみましたがこれはどうにも取り切る事ができませんでした。窓拭きロボット掃除機にはモップが回転することで掃除をするタイプの製品も存在するためそのような製品の場合なら取り切れるかも?と感じたところ。
加えて、清掃中にエラーで止まってしまうことも意外とありました。止まったら様子を見て再開させる必要があるため、スイッチを入れて外出する、という使い方は難しい印象。手で拭くよりは明らかに楽ではあるものの、定期的に様子を見に行く前提で使う製品です。
停電時30分の吸着維持と安全ロープで落下に備える保護システム。駆動音はこもった音で存在感あり

安全面では、ECOVACSが「10の安心保護システム」と呼ぶ多層の仕組みを用意。ソフトウェア側では0.02秒で反応する高速エッジ検知と、0.04秒以内に作動する自動気圧補正を備えています。停電などで給電が途切れても、安全用バッテリーで約30分間は吸着を維持。さらに長さ3.3m・耐荷重1,600Nの編み込みの安全ロープで、物理的にも落下に備える構成。ロープには赤い枠で「安全ストラップをつけてください」と書かれたタグが付いていて、カラビナで室内の動かないものに固定してから使います。日本国内を対象とした損害保険の補償も付帯しています。
駆動音は、こもったような音がして気にならないかといえば嘘になるレベル。公称の騒音レベルは72±3dB。窓のそばで見守りながら使う製品でもあるので、音が気にならない時間帯を選んで動かすのがよさそうです。
窓の際まで拭ける仕上がりを重視し、見守りながら使える方に最適な窓掃除ロボット

ECOVACS WINBOT mini 2は、希望小売価格49,800円(税込)という価格で、一辺215mm・厚さ55mm・約1.3kgのコンパクトボディに最大8,000Paの吸着力、WIN-SLAM 4.0の経路計画、双方向の超音波ミスト、四隅のコーナーブラシという仕様を実現した窓掃除ロボットでした。洗浄液の充填から安全ロープの固定、電源接続までのセットアップもスムーズで、使い始めるまでのハードルは低めです。
仕上がりは十分に満足できるもので、ホコリで白くくすんでいた和室の網入りガラスも、網の線がくっきり見えるところまできれいになりました。洗剤を吹いて拭いて乾拭きして、という手作業を繰り返さずに済むのは大きな違い。窓の汚れが気になりつつも手が回っていない方や、ガラスの面積が大きい掃き出し窓を楽に拭きたい方には、有力な選択肢になるはず。
気になったのは、窓枠や鍵の出っ張り、網戸の周りでうまく曲がれない場面があったこと。網戸の建て付けが悪くなったり、ノートで壁を作ったりと、窓の形状によっては人の手助けが必要でした。エラーで止まることや下端の拭き残し、こもった駆動音も含めて、スイッチを入れて放っておける全自動の家電とはいえない印象です。ただ、手で拭くよりも明らかに楽で、仕上がりもしっかりきれい。そばで様子を見ながら窓拭きの手間を減らしたい方にとってはぴったりな製品といえました。
良かった点
- ◎厚さ55mm・約1.3kgの小型ボディで、洗浄液の充填から電源接続までのセットアップがスムーズ
- ◎ホコリで白くくすんでいた和室の網入りガラスが、網の線までくっきり見えるほどきれいになる
- ◎粒径約10µmの双方向超音波ミストと四隅のコーナーブラシで、窓枠から約1mmまで近づく設計
- ◎停電時約30分の吸着維持と耐荷重1,600Nの安全ロープで落下に備えられる
気になった点
- △窓枠の鍵の出っ張りや網戸の周りでうまく曲がれず、網戸の建て付けが悪くなった場面もあった
- △清掃中にエラーで止まることがあり、窓の下端には拭き残しも出るため目を離せない
- △駆動音はこもった音で気になるレベル













