
当ブログではXiaomiやOPPO、INNOCNといった中国のメーカーが手掛けるガジェット製品を多く取り上げているのは既知の通り。先日の東京ゲームショウでもKTCを始めとした中国メーカーのブースを取材してきました。2026年にはINNOCNへの訪問も実施。その後INNOCNは日本で発表会も行っていました。2026年9月のシルバーウィークにもMINIXやGMKtecを訪問しており、こちらも記事を執筆予定です。
ただ、毎回悩ましいのが深圳までの航空券の値段。東京から深圳へはANAや深圳航空が羽田・成田から直行便を飛ばしていて、乗り継ぎなしで着ける便利さは圧倒的です。ただ、今回の日程で検索してみると、直行便のエコノミーでも往復で16万円を超える状況でした。そこで選んだのが、上海浦東で乗り継ぐ中国東方航空のビジネスクラス。直行便のエコノミーより安い値段で全4区間をビジネスクラスで移動でき、JALのマイルまで貯まるというわけ。今回は取材の中身ではなく、深圳までの往復の移動をまとめてお届けします。
直行便エコノミーと同額以下。Trip.comで予約した中国東方航空ビジネス4区間の運賃と旅程


今回の深圳往復は、中国東方航空のビジネスクラスをTrip.comで予約。支払総額157,890円の内訳は運賃108,960円、税金・燃油サーチャージ51,000円で、支払手数料の割引が2,070円入っています。座席指定は4区間とも無料で、Trip.comのポイントであるTrip Coinsも5,577円分を充当できました。予約した時点で、ANAの羽田発深圳行き直行便はエコノミーの往復が160,340円。直行便のエコノミーより2,000円以上安く、全区間をビジネスクラスで移動できる計算です。



最終的に予約した行程では、往路は夕方に成田を出るMU522で上海浦東へ飛び、浦東で2時間半ほど乗り継いで、深夜0時過ぎに深圳宝安に着くMU5359。預けた荷物は深圳まで通しで運ばれます。復路は深圳から上海虹橋に飛ぶMU5338で、上海で1泊してから翌日のMU521で成田に戻る旅程。機材はTrip.comの予約画面では往路の成田〜上海もA330でしたが、実際にはボーイング777-300にシップチェンジ。中国国内線は2区間ともA321系でした。
| 区間 | 便名 | 定刻(出発→到着) | 実際(出発→到着) | 機材 |
|---|---|---|---|---|
| 成田T2 → 上海浦東T1 | MU522 | 16:55 → 19:15 | 17:13 → 19:10 | ボーイング777-300 |
| 上海浦東T1 → 深圳宝安T3 | MU5359 | 21:45 → 翌0:10 | 21:47 → 翌0:17 | A321 |
| 深圳宝安T3 → 上海虹橋T2 | MU5338 | 11:30 → 14:00 | 11:29 → 14:18 | A321neo |
| 上海浦東T1 → 成田T2 | MU521 | 11:45 → 15:55 | 11:46 → 15:40 | A330-300 |



もう一つ大きいのがマイル。中国東方航空はJALの提携航空会社で、ビジネスクラス(予約クラスJ/C/D/I/Q/U)はJALマイレージバンクの積算率が125%。成田〜上海と上海〜成田はそれぞれ1,389マイル、上海〜深圳と深圳〜上海はそれぞれ949マイルで、往復4区間で合計4,676マイルが搭乗後に積算されていました。出発前には中国東方航空のアプリを入れておくのがおすすめ。パスポートのICチップをNFCで読み取って会員登録を済ませておけば、前日にはアプリからオンラインチェックインができ、便の案内もプッシュ通知で届きます。
今回はTrip.comで航空券を購入しましたが、中国東方航空のアプリへの予約の取り込みから、オンラインチェックイン、座席指定、乗り継ぎ宿泊の予約まで、手続きはどれもスムーズに進められました。運賃の比較もしやすく、中国東方航空をはじめとして中国系の航空会社の手配ならTrip.comでの購入がおすすめです。
成田第2ターミナルのJALサクララウンジを利用。シップチェンジした東方航空のボーイング777で上海浦東へ



中国東方航空は成田空港では第2ターミナルを利用。東方航空自体は航空連合はスカイチームに所属しており、他のスカイチーム所属会社(大韓航空やKLMオランダ航空、ベトナム航空など)は第一ターミナルの北を利用していますが、東方航空は個別提携しているJALと同じターミナルでした。スカイチーム同士での乗り継ぎが発生するような需要が東方航空にあるわけではないので妥当線かなと。2027年3月にデルタ航空が成田に再就航すると北米からの乗り継ぎ需要がありますが、それも中国便ではなく東南アジア方面ですしね。
チェックインカウンターは第2ターミナルの端のBカウンターを利用。ビジネスクラスならSky Priorityのカウンターでチェックインできました。エコノミークラスに関しては16:55発に関してが14時半頃からのチェックイン開始となっていましたが、ビジネスクラスの場合は12時であってもチェックインが可能できました。保安検査もFast Trackで抜けることが出来たため待ち時間はなかったもの1レーンしか空いておらず10分ほど抜けるまでかかりました。出国後はJALのサクララウンジを利用できるので、出発前の過ごし方はJALのビジネスクラスとほとんど変わりません。



成田のサクララウンジは、光る階段が吹き抜けを貫くつくりで、パリ行きの搭乗記で紹介した羽田のサクララウンジよりも天井が高く、開放感のある空間に仕上がっています。窓際の席からは駐機場を一望でき、飛行機を眺めながら出発までの時間を過ごすことが可能です。食事はお昼を食べたかったのでビュッフェからカレーなどを取り、他に煮物などを少しずつ盛り付けました。昼の時間帯はメニューは少なめで15時半過ぎ頃の夕方の長距離便の多い時間に向けてメニューが増えている印象でした。この先の機内食も控えているので、ここではほどほどにしておくのがおすすめです。食事のあとは窓際のソファ席へ移動。席の脇にはコンセントがあり、スマートフォンとPCを充電しながら出発を待ちました。


搭乗口はサテライトにある92番。本館のラウンジからは少し距離があるので、早めに移動しておくと安心です。MU522のビジネスクラスは1-2-1のクラシック・ヘリンボーンタイプ。扉のないタイプのシートで、個室型ではないもののプライベート感の高い、かつトイレにも隣の人を気にせずに向かうことができる座席でした。窓側の席なら窓が2つ分あり、サイドテーブルにはPCやドリンクを置いても余裕がありました。



離陸してしばらくすると、窓の外は夕焼けに。機内食は和食の弁当スタイルで、区切られた箱に焼き物や煮物、練り物が詰められ、主菜の皿とご飯が別に付きます。デザートにはハーゲンダッツと紅茶。短距離の国際線でも品数はしっかりあり、ビジネスクラスの機内食としては十分満足できる内容でした。

化粧室は洗面台とカウンターが広めにとられたつくり。床はモザイク調のタイル張りで、鏡の横の棚にはボトル類が並び、おむつ交換台も備えられていました。通常のエコノミークラスに比べると広い作りになっている印象です。中国系の航空会社は化粧室の清潔さというのはかなり気を使っており、利用した際にも十分キレイな状態になっていました。



中国東方航空は機内Wi-Fiを全路線で無料にしており、MU522でも接続自体はできました。ただ、速度はかなり遅く、接続も安定しません。機内でブログの編集をしようと思っていましたが、結局は基本的にオフラインでの作業に。スマートフォンからTailscaleで自宅のPCを経由する接続にしてみたところ、X(Twitter)やInstagramくらいなら操作できました。JALの機内Wi-Fiはパリ線はもちろん、香港線や広州線でもエコノミー、ビジネスともにそこそこの速度でつながったので、ここは残念なところ。中国東方航空のビジネスクラスは、広い環境でPC作業ができる座席としてのメリットが大きいくらいに考えておいたほうが良いかと。
【JAL A350-1000 ビジネスクラス】パリ行き欧州長距離路線で最新鋭ビジネスクラスの個室空間を堪能。全席通路アクセスの1-2-1配列、24インチ4K大画面モニターによる圧倒的エンタメ性能を徹底レポート
【ASUS Zenbook SORA 14】実測990gの超軽量ボディに33時間駆動を実現。Snapdragon X2 EliteでJAL機内執筆から高速鉄道・車移動まで電源不要の作業環境を構築。香港、深圳での海外取材実測レポート
上海浦東での乗り継ぎと入国審査。中国国内線の保安検査とモバイルバッテリーのCCC認証に注意

上海浦東から深圳へは国内線に乗り継ぐため、中国への入国審査は上海で受けることになります。最近は香港西九龍駅から高速鉄道で深圳に入ることが多く、そこでは質問されたことはありませんでした。深圳の蛇口で入国したときも、ビジネス訪問かどうかを聞かれたくらい。対して今回の上海では、滞在日数と目的を普通に聞かれました。友人に会うと答えたら、すぐにスタンプを押してもらえましたが、前に並んでいた人は英語で詰まって時間がかかっていたので、答えは準備しておくと安心です。
入国後は、国内線への乗り継ぎのための保安検査へ。中国の保安検査は日本よりも厳しく、往路の上海乗り継ぎではPCやタブレットなどを全部カバンから出す必要がありました。中国の国内線ではモバイルバッテリーにCCC認証のマークが必須なのも要注意。今回はUGREENのCCC認証対応版を用意しましたが、当ブログで以前レビューしたSHARGE Pouch MiniもCCC認証に対応しています。
【SHARGE Pouch Mini】30W急速充電&9,800mAhのスタイリッシュなモバイルバッテリー!CCC認証で飛行機も持ち込めるSHARGE Pouch Miniレビュー【PR】



乗り継ぎ時間は2時間半ほどあったので、保安検査を抜けたあとは中国東方航空の国内線ラウンジで一息。中国東方航空のラウンジはその場で麺を茹でてくれる東方航空麺が有名ですが、この先の機内食もあるので今回はパスしています。軽食のコーナーから包子や炒め物を取り、缶ビールを合わせました。席の横にはコンセントもあり、充電しながら出発を待つことが可能。深圳行きのMU5359はH146番ゲートからの出発です。


MU5359はA321で、ビジネスクラスは2-2配列が3列だけの小ぶりなキャビン。シートピッチはJALの国内線のクラスJくらいの広さがあります。リクライニングは座席の背面が固定されたシェル型(固定シェル)で、倒しても後ろの席に干渉しない構造。フットレストもリクライニングに連動して持ち上がるので、見た目以上にしっかり倒せる印象でした。座席には枕とアメニティがセットされ、夜の便なので機内食は軽食扱いでしたが、肉料理と温野菜、フルーツとデザートが付き、夕食として十分な量です。
深夜0時過ぎに深圳宝安空港に到着。配車アプリ専用の乗り場から光明区の友人宅へ



深圳宝安国際空港に着いたのは深夜0時過ぎ。蜂の巣のような白い天井が続く通路を抜けて到着ロビーに出ると、深夜でも空港は人の流れが途切れていません。旅程で一番気になったのがこの到着時刻で、翌日にすぐ取材が入っているとホテルでの休息時間が短くなるのは要注意です。国内線で到着しているので、深圳では入国審査もなく、荷物を受け取ったらそのまま外に出られます。今回は深圳、虹橋、成田と荷物を受け取った空港ではどこも預けた荷物がすぐに出てきて、ターンテーブルの前で待たされることはほとんどありませんでした。



深夜0時を過ぎると地下鉄の終電も終わっているので、市内へは配車アプリが便利。深圳宝安国際空港では配車アプリの乗車場所が「B区」として分けられており、乗り場の端末に予約した車のナンバーを入力して認証を受ける仕組みです。認証が済めば、あとは案内された乗り場で待つだけ。深夜にもかかわらず乗り場には行列ができており、深夜着の便ではここでも少し時間がかかります。



今回の深圳滞在は、光明区にある友人のマンションの31階に宿泊。窓からは高層マンションとオフィスビルが立ち並ぶ光明区の街並みを一望できます。眼下の大通りには街路樹に赤い飾りが並び、車とバスがひっきりなしに行き交っていました。深圳の中心部からは離れているものの、MINIXやGMKtecへの取材も、この部屋を拠点に出かけています。
友人の車で深圳宝安へ。VIPラウンジとMU5338で上海虹橋に



帰りは友人の車で深圳宝安国際空港の第三ターミナルへ。空港の出発ロビーに向かう標識が見えてくると、巨大なターミナルの屋根が道路の先に広がります。T3は到着時と同じく蜂の巣状の天井が特徴的で、出発ロビーの中央にはLEDの大型展示が置かれていました。復路の保安検査は、深圳でも上海でも機械が新しいためか、PCを取り出す必要がなく、羽田の最新式の検査場と同じ感覚で通れたのも嬉しいところ。とはいえ、モバイルバッテリーはちゃんとチェックされました。



出発前はビジネスクラスで使える国内線VIPラウンジ①へ。ラウンジは奥に長いつくりで、窓際のソファ席のほかに、仕切りで囲まれた一人用のブース席が並んでいます。ブースには電源とサイドテーブルがあり、PC作業をするにも落ち着ける空間。軽食のカウンターには焼き菓子やパン、コーヒーマシン、ドリンクの冷蔵庫が並んでいました。



MU5338はA321neoで、ビジネスクラスの座席は往路のMU5359と同じタイプ。2時間半ほどのフライトで、機内食は牛肉とご飯、野菜の小鉢とフルーツ、デザートが付くトレイで提供されます。中国東方航空のビジネスクラスは、4区間とも機内食はおいしく、量にも満足できました。
一方で、アルコールの選択肢はかなり少ない印象。JALの欧州線のビジネスクラスではウェルカムシャンパンを起点に豊富な種類のアルコールも楽しめるコースが出てきましたが、中国東方航空で選べたのは赤ワイン、白ワイン、ビールのみで、JALの短距離のビジネスクラスと比べても少なめです。ビールも冷えていない缶が出てくるのは残念なところ。その代わりお茶の種類は豊富で、中国東方航空オリジナルのMU teaはおいしくいただけました。お酒を楽しみたい方には物足りないものの、食事とお茶を楽しむぶんには十分な内容です。
虹橋から浦東へ。中国東方航空のアプリで乗車券を発行できる上海空港連絡線



上海虹橋に着いたら、翌日の成田行きが出る上海浦東まで移動する必要があります。そこで使ったのが、2024年12月27日に開業した上海空港連絡線(机场联络线)。虹橋2号航站楼駅から浦東1号2号航站楼駅までを約40分で結ぶ路線で、運賃は全区間で26元。2つの空港の間を乗り換えなしで移動できるので、虹橋着・浦東発、もしくはその反対の乗り継ぎには欠かせない路線です。虹橋の到着ロビーからは「市域鉄(Suburban Railway)」の標識に従って進むだけで駅にたどり着けます。



乗車券は中国東方航空のアプリから無料で発行可能。アプリの乗り継ぎサービスの画面には、搭乗する便の一覧と一緒に乗車券が表示され、有効期間付きの乗車用QRコードを出せるようになっています。改札ではこのQRコードをかざして入場し、浦東で出場するときにも同じQRコードを使う仕組みです。航空券とひもづいているので、駅で券売機に並ぶ必要がないのは乗り継ぎ客には嬉しいところ。



ただ、改札のQRコードの読み取り精度はあまり良くありません。スマートフォンの画面をかざしてもなかなか反応せず、何度かかざし直してようやく通れました。さらに気になったのが本数で、30分に1本しかないのは少なすぎる印象。一本逃すと30分待つことになるので、虹橋に着く前に発車時刻を調べておいて寄り道せずに駅へ向かうのがおすすめです。ホームにはホームドアが設置され、車両の側面には行き先を示す表示が流れています。ホームの案内表示には、行き先と停車駅、編成の両数も表示されていました。



浦東に着いたら、第一ターミナル到着階にある中国東方航空の乗り継ぎ窓口「空港通サービスカウンター(空港通服务柜台)」へ。乗り継ぎホテルの予約を伝えると、ホテル行きのシャトルバスの発車時刻と乗り場を手書きのメモで渡してくれます。メモには発車時刻と、3階の6番ゲートという乗り場が書かれていました。乗り継ぎホテルを使うなら、まずはこの窓口を目指せば迷うことはありません。
中国東方航空の乗り継ぎ特典「中转住宿」で、上海三甲港のQUBE Hotelに無料で1泊


中国東方航空には、条件を満たした乗り継ぎ客に無料でホテルを用意する乗り継ぎ宿泊(中转住宿)の特典があります。対象は、航空券番号が781で始まる中国東方航空・上海航空の航空券で、両社の運航便を使って上海・北京・昆明・南京・無錫で乗り継ぐ旅程。乗り継ぎ時間が6時間を超え24時間以内であることや、乗り継ぎの種類ごとに決められた最低運賃を満たしていることが条件です。上海での国際線と国内線の乗り継ぎなら、運賃1,800元以上(日本円約4.2万円以上)が目安になります。



予約は中国東方航空のアプリから行います。旅程を選ぶと、乗り継ぎ宿泊が予約できる区間には「予約可能」と表示され、部屋数と宿泊者を入力すれば完了です。予約が確定すると、アプリにホテルの住所と宿泊用のQRコードが表示されました。数に限りがある先着順の特典なので、条件を満たしているなら航空券の購入後、早めに予約しておくのが安心です。無料になるのは宿泊だけで、空港とホテルの間の移動は自分で手配したり前述の乗り継ぎカウンターでバスを手配します。
Trip.comで購入した航空券でも、票号が781で始まる中国東方航空の発券であれば、アプリから問題なく乗り継ぎ宿泊を予約できました。乗り継ぎ宿泊の条件を満たす旅程を探すときも、Trip.comなら上海乗り継ぎの便をまとめて比較できるので便利です。



ホテルは浦東空港から7kmほどの三甲港エリアにあるQUBE Hotel Shanghai Sanjiagang。空港からはホテルのシャトルバスも出ていますが、1時間に1本程度で、次の便までかなり待つことになりました。そこでDiDiを呼んでみると、浦東空港からホテルまでは15分ほどで、料金は29.8元。待ち時間を考えると、到着後すぐに配車アプリを使ってしまうのが一番早いかと。



客室は大きなダブルベッドにソファ、デスクを備えたつくりで、空港近くのホテルとしては広めの印象。洗面台とトイレ、シャワーは独立しており、翌朝のフライトに備えて一晩過ごすには十分すぎる内容です。夕食は青島ビールと水餃子で軽めに済ませました。客室のバルコニーからは、三甲港エリアの景色を一望できます。眼下には芝生の広場やカプセル型の宿泊棟が並ぶ敷地が広がり、その先には長江の河口と行き交う貨物船、クレーンが見えました。空港から15分ほどの場所で、こうした水辺の景色が楽しめるのは意外なところ。無料で泊まれるホテルで上海の夜をゆっくり過ごせるのは、乗り継ぎのある旅程ならではの楽しみです。
浦東で中国の税金払い戻しも実施。機内でPC作業も進むA330のMU521で成田へ。



翌朝はホテルのシャトルバスで浦東空港のT1へ。浦東のT1は天井から吊るされた照明が並ぶ広いターミナルです。ビジネスクラスのチェックインカウンターは専用エリアが別室のような入口で用意されており、エコノミーの長蛇の列に並ぶことなくスムーズにチェックインすることができます。待ち時間0でチェックインできてしまうため、チェックインのストレスを一気に無くせるのはどの空港でもかなり嬉しいポイントでした。


今回は深圳の華強北にあるBigmeの公式店舗でE InkタブレットのBigme B7を購入していたので、浦東空港で離境退税(Tax Refund)の手続きもしてきました。中国の離境退税は、退税店の表示がある店舗で買い物をした外国人旅行者が、購入から90日以内に商品を持って出国する際に、付加価値税の一部を払い戻してもらえる制度。税率13%の商品なら11%、9%の商品なら8%が還付の対象です。2025年4月には、同じ日に同じ店舗で買った場合の最低購入額が500元から200元に引き下げられ、現金で受け取れる上限も1万元から2万元に引き上げられました。
浦東空港での手続きは2段階です。まずはチェックイン前に、出発ロビーの11番出口の反対側にある税関申告カウンターへ。購入した商品を見せて、退税の書類に税関のスタンプをもらいます。営業時間は24時間ではなく、始発便と最終便の運航時間に合わせているので注意が必要です。今回は商品の確認はありませんでしたが、2026年7月から10万元未満の申請は抽出検査になっているので、商品は手元に持っておくのがベターかと。
税関での事前手続きを終えたら出国審査と保安検査へ。出国審査では特に何も聞かれることはなく、パスポートを渡すだけで終わりました。出国審査はビジネスクラスであろうと同じ列のため10分ほど”外国人”レーンで待ちました。保安検査も往路の上海乗り継ぎとは違い、PCを取り出す必要なく実施。こちらにはビジネスクラス専用レーンが設けられているので、エコノミーに比べると数分早く抜けてラウンジエリアに向かうことができます。

払い戻しを受け取るのは、出国審査を抜けた先。第1・第2ターミナルから出発する場合は、国際線・香港・マカオ・台湾の出発待合エリアの19、20番搭乗口付近にある中国銀行のカウンターで、こちらは24時間営業です。税関での事前手続きはすぐに終わりましたが、払い戻しのカウンターでは前に並んでいたロシア人のグループの手続きがうまく進まなかったようで、30分ほど待たされることに。自分の番は一瞬で終わって拍子抜け。
戻ってきた金額は131元で、正直なところ大した額ではありません。しかも現金での受け取りだったので、そのまま上海の空港でのお土産代に消えました。ちなみにBigme B7の価格は、ぶっちゃけ日本のほうがお得。日本では4G対応版が45,000円で買えるので、こちらを選ぶほうが良いかと思います。端末自体はとても良いので、あらためてレビューをお届けする予定です。



MU521はA330-300のビジネスクラスで、こちらは1-2-1配列のスタッガードシート。フルフラットになるタイプで、往路のヘリンボーンに比べて足元が狭くならないのが嬉しいところ。帰りの機内食は日本料理で、牛丼風のご飯に小鉢が並ぶ和食のトレイでした。3区間続けておいしい機内食を楽しんできただけに、最後の1食が日本で食べられる和食だったのは少し悲しいところ。機内ではテーブルにPCを広げて、深圳での取材記事をまとめる作業を進めました。機内Wi-Fiが頼りにならないぶん、オフラインで書き進めるにはちょうど良い時間です。
MU521は定刻より15分ほど早い15時40分に成田に着陸。すぐにスポットインして降機し、預けた荷物もすぐに出てきました。Visit Japan WebのQRコードで税関の手続きを済ませると、空港第2ビル駅16時13分発のスカイライナーに乗れてしまったほど。手荷物がすぐに出てくるのも最高でした。


今回の往復で地味に活躍したのが、Amazonで購入したケーブル巻き取りタイプの充電器。Type-Cのケーブルを本体に内蔵し、3ポートを備えた折りたたみ式の65W充電器で、成田のラウンジ、機内の座席、浦東のラウンジと、どこでもコンセントに挿すだけでスマートフォンとPCを充電できました。ケーブルを別に持ち歩かなくて済むので、移動の多い旅程では荷物がひとつ減るのが嬉しいところ。購入したShellブランドのモデルは、執筆時点ではAmazonで在庫切れになっていました。
直行便と同じ予算で、ビジネスクラスの移動を楽しみたい方に最適な上海経由の深圳ルート



中国東方航空のビジネスクラスで行く深圳往復は、157,890円で全4区間のビジネスクラス、成田のJALサクララウンジや中国東方航空のラウンジ、4回の機内食、そして上海での無料ホテル1泊まで付いてくる旅程でした。ANAの直行便のエコノミーより安い値段で、移動のすべてをビジネスクラスで過ごせるのが最大の魅力です。JALのマイルが125%で貯まるのも見逃せないポイント。往復の4区間で4,676マイルが積算されました。広い座席でPC作業を進め、上海の空港連絡線と乗り継ぎホテルで上海の夜も楽しめる。移動も快適に過ごして少しでも疲れを減らしたいという人にとっては最高の選択肢になるはずです。
深圳に深夜0時過ぎに着くこと、機内Wi-Fiが遅くて不安定なこと、空港連絡線の本数が少ないことには課題があります。アルコールの選択肢の少なさも、JALのビジネスクラスに慣れているという逸般の方には物足りないかも。それでも、直行便のエコノミーと同じ予算でビジネスクラスの座席と食事、ラウンジを手に入れられるのは大きな魅力で、深圳や中国各地への出張・取材を少しでも快適にしたい方にはぴったりな移動手段といえました。














