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【OPPO A77】6.5インチの大型ディスプレイでマルチメディアを簡単に楽しめる。1万円台で買える手軽なスマートフォン、OPPO A77レビュー

手軽にスマートフォンを購入して、そのままSIMフリー端末として遊び倒す。そんなことをするのは昔は輸入をしたり、もしくは国内で販売されていてもバッテリーや通信性能に致命的な問題を抱えていたりしてリスキーでした。しかし、そんな格安スマートフォン購入時の不安も今では軽減され、低価格でありながら問題なく利用できる製品が多く登場。今回ご紹介するOPPO
A77もそんな安心して使える格安製品の一つです。
OPPO A77は6.5インチ1,612×720(HD+)ディスプレイに4GB
RAM、128GBストレージ、5,000mAhの大容量バッテリーを搭載したエントリーレベルのスマートフォン。SoCは廉価なスマートフォンに多く採用されているMediaTek
Helio
G35を搭載し、お世辞にも高性能とは言えないものの、きちんと使うことができるクオリティを達成した製品。急場のしのぎとしてのメインにも、もしくは大画面用のサブスマホとして使える製品です。
※本記事はオウガ・ジャパンさまより製品をお借りして掲載しています。

OPPO A77のスペック

  • ・ディスプレイ: 6.5インチ 1612 x 720
  • ・CPU: MediaTek Helio G35
  • ・OS: Color OS 12 (Android 11)
  • ・RAM + ROM: 4GB RAM+128GB
  • ・カメラ:
    5000万画素+800万画素+200万画素(バックカメラ)、800万画素(フロントカメラ)
  • ・指紋認証: 搭載(側面)
  • ・Bluetooth: 5.3
  • ・USB:Type-C
  • ・バッテリー:5,000mAh・33W充電
  • ・重量:189g(本体のみ・実測値)
  • ・大きさ:163.7mm*75.0mm*8.0mm
  • ・Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
  • ・ネットワーク:
  • ・2G:GSM 850/900/1800/1900MHz
  •  3G:UMTS(WCDMA) Band 1/2/4/5/6/8/19
  •  4G:TD-LTE Band 38/41
  •  4G:LTE-FDD Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28/66

OPPO Glowのマットな質感が高級感を醸し出すデザイン

     
パッケージは他のOPPOのスマートフォンと同じく青色をベースに製品名とシリーズ名をあしらったデザイン。同梱品は他のメーカー製のスマートフォンと比べると充実していて、本体・説明書の他に専用のシリコンケースや充電アダプター、USB
Type-Cケーブルも付属します。

      
OPPO
A77は背面に5,000万画素のAI搭載デュアルカメラを搭載。広角カメラが5,000万画素、深度測定カメラが200万画素の構成でボケ感のある写真を簡単に撮影することが可能です。
ディスプレイサイズは大型の6.5インチ。解像度は1,612×720とフルHDではないものの高解像度確保。ベゼル部分も最小限に抑えられており、黒縁を気にせずにマルチメディアを楽しむことが可能です。

     
背面はOPPO
Glowと呼ばれるOPPO独自の背面加工技術を採用。マット仕上げでありながら輝きのある背面で、ただのマット背面に比べて美しい仕上がりを実現しています。このOPPO
GlowはOPPO Reno7 AやOPPO Pad
Airでも採用されており、低価格モデルでも高級感のあるデザインで所有欲を満たしてくれます。

重量は189g。6.5インチ帯のスマートフォンとしては標準的な重さといったところ。サイズ自体が大きいこともあり、手に持った際に重いと感じることは特にありませんでした。

     
本体の厚みは8.0mmと一般的なスマートフォンのそれと同じくらい。Xiaomi 11T
Proと比較すると、カメラ部分の厚みが少ないこともあってOPPO
A77のほうが薄く感じます。
本体側面には電源キーと兼用の指紋認証センサーを配置。低価格モデルでありながら指紋認証の精度は十分で、登録した指をタッチすれば端末のロックが解除。レスポンスは、センサーの精度というよりは本体のスペック的に若干遅い印象でした。

全体的にワンテンポ遅れるもっさりした動作。パワーは割り切りが必要

OPPO
A77のデザインと指紋認証センサーなどのセンサー類については、一般的なスマートフォンと大きく劣る点があるわけでもなく、廉価モデルながら良いなと思える仕上がりでした。こうして見ると、高価格帯のモデルとも遜色ないディスプレイ部になっている印象さえ受けます。
ただし、どうしても実際の動作に関しては限界があり、各操作に対しての応答についてはもっさり感が否めないのも事実。とはいえ、特筆してこれができない、というところにはぶつかっておらず割り切りさえできれば普通に使える製品、という認識が持てるのかなと思います。
     
ホーム画面とプリインストールのアプリは、他のスマートフォンと基本的に変化なし。OPPOが搭載しているColor
OSの標準的な内容といったところ。TikTokとFacebookがプリインストールされているのがOPPOらしいかなという感じ。Google系のアプリケーションも一通りインストールされています。

    

    
OPPO A77はAndroid 12ベースのColor OS
12を採用。Androidの標準機能であるデータ移行機能も利用でき、有線接続で繋いだスマートフォンやタブレットからデータを一気に移行可能。アプリについても、他の端末で利用していたものを一気にインストールし、設定内容の移行まで自動で処理できるため、メイン端末の乗り換え時もそのままの環境で使い始める事が可能です。

     
OPPOの独自UIであるColor OSの詳細については、他のスマートフォン(OPPO Reno7 Aなど)の記事をご参照いただければ。OPPO
A77では側面のセンサーを利用した指紋認証とインカメラを利用した簡易的な顔認証に対応。第一選択肢としては指紋認証ですが、必要に応じて顔認証も使えるのは嬉しいところ。
OSの更新プログラムは一定の頻度で配信されており、具体的にいつまでアップデートが配信されるのかの提示はないにせよ、安心して利用できます。

     
スマートフォンの処理性能の指標の一つであるAntutuベンチマークの結果は11.4万点。UXの画像処理について”異常”との結果が出ていますが、他のスマートフォンやタブレットに対してそもそものスコアが低すぎるためどう異常なのか不明というレベル。
Antutuベンチマークのスコアベースでいえば、かなり低いレベルというのは事実で使用していく上では動作の緩慢さについては覚悟をしなければ厳しいというところ。高負荷な処理をそもそも行わないこともあり、ベンチマーク中でも本体が熱くなりすぎるということはなかった印象です。

     

Amazonプライム・ビデオなどのストリーミングサービスでHD画質を利用するための、WideVineセキュリティレベルについてはL1。中国メーカーなどの海外版の製品では、L1ではなく高画質でのストリーミング視聴ができないこともありましたが、OPPO
A77は問題なくクリアしています。

実際にAmazonプライム・ビデオではHD画質での再生も確認。本機の6.5インチの大画面でマルチメディアを簡単に楽しめるため、移動中に高画質で映画を見たりすることが可能。128GBの内蔵ストレージにストリーミングサービスからデータを予めダウンロードすることで、回線の状況に左右されずに楽しめるのも魅力的です。Bluetooth接続はLDAC接続にも対応しており、高音質でBluetoothヘッドフォンなどで音声も楽しめます。

個人的に本機の活躍する場面は、WEBブラウジング+動画鑑賞を中心とした利用という印象。スペックの低さはあるにせよ、まず大画面で見れることに意味のあるWEBサイトや動画の際には6.5インチのディスプレイの視認性は十分。気になる情報を快適に確認していけるのは大型端末だからこそという印象でした。
対してSNS系のアプリ(Twitter/
Instagramなど)とはあまり相性が良くなく、ゲームはもってのほかという感じ。SNS系のアプリも機能が増えたことと、マルチメディアを多用すること、さらに常時情報の更新が入ることもあり本機にとっては負荷が高い様子。使えないわけでは無いにせよ、常に開いていないと厳しいという方には、OPPO
Reno7 Aなどの上位機種をおすすめしたいところ。

低価格モデルらしい、色味の薄い撮影画質。食事は意外ときれいに撮れる

OPPO
A77は背面に5000万画素のAI搭載カメラを採用。スペック値のみで判断するとスマートフォンの中では高画質なカメラの部類に思えるものの、その撮影画質・性能はセンサー自体の能力やソフトウェア面で大きく異なるため一概には言えません。

     
本機のカメラについては、センサー側のダイナミックレンジの狭さと、ソフトウェア処理のパワー不足もあって、全体的に色味の薄い仕上がりに。特に、暖色を強めに出す設定なこともあってか全体的に薄味+赤色の強い写真という印象を受けます。

     
食事に関しては暖色系に振っているカメラの処理のおかげもあってか、全体的に温かみのある写真に仕上がっている感じ。若干寿司の写真ではわさびあたりの青系の色が薄い印象はあるものの、十分美味しそうに撮れています。

個人的に性能の高さに驚かされたのが夜景モード。OPPO
A77は電子手ぶれ補正などの撮影補助に関する機能を持っておらず、シャッター速度が長くなる暗い場所での撮影は苦手なように思えますが、きちんと夜景モードで撮影すると予想以上のクオリティの写真を撮影可能に。
特に昼間や照明下では色表現に甘さがあると指摘した、青色についてもスカイツリーのライトアップを逃すことなく表現。撮影からその画像の処理を完了し次の写真撮影をしたり、撮影内容を確認するには若干時間はかかるものの、他のスマートフォンとくらべても遜色ない夜景画像を撮影できました。

大画面で手軽にマルチメディアを楽しめるスマートフォン

今回レビューしたOPPO
A77。1万円台という非常に安価な価格でありながら、4G回線はもちろんのこと6.5インチのHD+ディスプレイに、5,000mAhの大容量バッテリー、そしてAmazonプライム・ビデオのHD画質再生にも対応し、マルチメディアを手軽に楽しめるスマートフォンでした。
ただし、動作の軽快さの肝となるスペックは2022年に国内で一般の販路で販売されたスマートフォンの中では最低水準。個人的には、性能が低くてもとりあえず使える安価なスマートフォンが必要、といった割り切った場面での購入ならおすすめしたいモデル。もう少し予算が確保できるなら、型落ちではあるものの性能も、おサイフケータイも実現しているOPPO
Reno5 Aなども安価に購入できるので、こちらがおすすめです。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています