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【Blackview BV8900】サーマルカメラに10000mAhの固体電池を採用。MediaTek Helio P90搭載の多機能スマートフォンBlackview BV8900が登場

高スペックで値段の安いスマートフォンを探すと、2023年の今でも2021年末発売のXiaomi
11T
Proが正直なところ塩梅として挙がってしまうのが、半導体の高騰している現状。そんな中でも、それなりのスペックにオリジナリティのある機能を搭載したスマートフォンを販売しているメーカーがあります。それが先日4G回線対応・WideVine
L1でAmazonプライムビデオのHD再生にも対応したタブレットBlackview Tab 12 Proを登場させているBlackview。
Blackviewの本業はスマートフォンで、最近は普通のデザインのスマートフォンに加えてタフネスモデルも多く登場させています。そんなBlackviewの最新スマートフォンが、タフネスはもちろんのことサーマルイメージングカメラにUWB(Ultra
Wideband)によってものなどを正確に探すことが出来る機能を搭載した製品。259ドルで公式通販にて販売予定です。
※記事初出時には「全固体電池を採用」と記載しておりましたが「ミメティック固体電池」を採用している旨、メーカーより確認が取れたため記事の一部を修正しています。
※本記事はBlackviewの提供を受けて執筆しています

軍用グレードの耐衝撃性と、サーマルイメージングカメラの採用

まずは基本的な性能から。Blackview
BV8900は6.5インチの2.4K(2,400×1,080)解像度のディスプレイを搭載したスマートフォン。SoCにはMediaTek
Helio P90を搭載し、8GB
RAM、256GBの内蔵ストレージを採用しています。OSはBlackviewによる独自の機能強化を行ったAndroid
13ベースのDokeOS
3.1を採用。バッテリーは10,380mAhと大容量で33W充電に対応しています。

BV8900はモバイルデータ通信は4G回線までの対応で、5Gには非対応。4Gの対応バンドは非常に多く、プラチナバンドであるB8、B18、B19を含めた幅広い周波数帯に対応しています。と、ここまでが一般的なスペックをご紹介したわけですが、現時点ではまだちょっと高性能なミドルスペックという感じ。

Blackview
BV8900の最大の特徴が4倍ズームに対応したサーマルイメージングカメラを搭載したこと。写真を撮影したときの被写体の温度(物体が放出する見えない赤外線エネルギー)をサーマルイメージに変換することで、温度がひと目でわかるようになっているというもの。まったく活用の範囲がわかりませんが、サーマルイメージングの業界パイオニアのFLIRと協業することで前モデルのBlackview
BL8800 Proにくらべて熱分解能を高め、そして4倍ズームへの対応を実現しました。

実用性という点では、Blackviewはいくつかの例を提示しています。たとえば、リビングの電源タップや周辺機器の温度を確認して以上な発熱がないか、夏場の寝室を確認して寝苦しいエリアを確認したり、キッチンの配管のつまりそうな場所を確認したりというもの。たしかにあると便利そうではあります。

まぁ、実際の使途としてはこんな感じですよね。体温で本当の気持ちを確かめるというのは流石に無理がありそうですが面白いっちゃ面白いはず。実用的という意味では、ペットを探すのにはたしかに役立ちそう。登山のときにも、そういう意味では便利かもしれません。

UWB(Ultra-WideBand)も搭載。これは別途タグを用意する必要がありますがタグの位置を最短10cmの範囲で捜索することができるというもの。スクリーンショットを見る限り、意外と数十メートル離れていても認識することができ、その後は方向も示してくれるというのは便利そう。

米国国防総省の定めたMIL-STD-810H規格に適合。ミリタリーグレードの耐水性や防塵性能、衝撃や高温、テオ員にも耐えることが可能。IP68・IP69K準拠の防水性でどんな場所に持っていったとしても安心して利用することが可能です。

耐久性の面でもう一つ注目したいのがバッテリー。現在まさに電気自動車の開発などで話題になることが多い、固体電池(ミメティック固体電池)を採用したとのこと。Xiaomiですらまだ発表したばかりのはずの全固体電池をどうやって?というところですが、10,380mAhのバッテリーを安全に利用できると発表しています。本当に…?


記事初出時には「全固体電池」と記載しましたが、メーカー宛に再度確認をしたところ「ミメティック固体電池」を採用しているとのことでした。訂正いたします。

固体電池の特徴は、ある程度ニュースを見たことのあるかたであればご存知の通り。可燃性の有機化合物部分が個体になることで安全性も高まり、さらに同じ重量でのエネルギー量の向上を実現しています。

本製品が利用しているミメティック固体電池は、全固体電池と比べると固体電解質を使用する一部について擬態的な性質があるものなんだとか。ミメティック固体電池の電解質は固体電解質ではあるものの液体電解質に近い特性を持っているとのこと。ただし、通常のリチウムイオン電池に比べれば安全性は高く、全固体電池に比べると製造コストは低いとのこと。

光学手ブレ補正搭載のカメラにAndroid 13で基本性能も確保したスマートフォン

Blackview
BV8900は前述したサーマルイメージングカメラもあわせて3つのバックカメラを搭載。センサーにはSamsungのISOCELL
GW3を採用。光学式手ぶれ補正をメインカメラに搭載しており、移動しながらの撮影であってもなめらかな映像の撮影を実現しています。

ArcSoft
4.0アルゴリズムによってHDR撮影やポートレートモード、パノラマ撮影や夜景撮影の品質を大幅に向上。プロモードも搭載しておりソフトウェアの補正よりもこだわって撮影したいという場合には利用可能。フロントカメラも1600万画素を確保しています。

OSにはAndroid 13ベースのBlackviewのオリジナルOSであるDokeOS
3.1を採用。より進化した権限管理や詳細なシステム管理機能、さらにスマートフォン内のデータへのアクセスを制限するセキュリティ性能を搭載。利便性とセキュリティの両面を向上させています。

Blackview
BV8900は多彩な撮影方法の楽しめるサーマルイメージングカメラに6400万画素のリアカメラ、10,380mAhの大容量バッテリーに、MediaTek
Helio
P90による安定した性能を確保したスマートフォンでした。限定で159ドルでの販売も予定している本製品、ぜひチェックしてみてください。

Blackview BV8900のスペック

・ディスプレイ: 6.5インチ 2400 x 1080
・CPU: MediaTek Helio P90
・OS: DokeOS 3.1 (Android 13ベース)
・RAM + ROM: 8GB RAM+256GB
・カメラ:6400万画素(リア)+サーマルカメラ(リア)+1600万画素(フロント)
・Bluetooth: 5.0
・USB:Type-C
・バッテリー:10,380mAh・33W充電
・重量:398g(本体のみ)
・大きさ:172.4mm*82.2mm*19.8mm
・Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac 2.4Ghz/5Ghz
・ネットワーク:
・LTE-FDD:d1/b2/b3/b4/b5/b7/b8/b12/b13/b17/b18/b19/b20/b25/b26/28a/28b/b66
LTE-TDD: b34/b38/b39/b40/b41
Wcdma: d1/b2/b4/b5/b8
Cdma: bc0/bc1/bc10
Gsm: 850/900/1800/1900

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています