先日Android Wearを搭載したHuawei Watchを購入し、レビューいたしました。現在のAndroid WearはAndroid 6.0ベースのバージョンですが、次期バージョンとしてAndroid Wear 2.0も開発が進められており、すでにβ版が公開されています。
現在、LGE Watch Urbane 2nd EditionとHuawei Watch向けにAndroid Wear 2.0のシステムイメージが公開されており、当該端末を持っている人であれば誰でもAndroid Wear 2.0を体感可能です。
Android Wear 2.0 Developer Preview 2がつい先日(13日)に公開されたので、早速インストールしてみました。ただ、まだ安定性の面では不安が残るというのが率直な感想です。
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HUAWEI 2015-10-16
Android Wear 2.0とは
Googleが開発するウェアラブル端末向けのモバイルOS,Android Wearの初めてのメジャーアップデートとなる予定のOSです。Googleは今秋にはアップデートを一般配信する予定で現在開発が進められているOSです。
これまでのAndroid Wearでは単体でできることには限るがあり、スタンドアロンでの動作に関しては厳しい面が多かったのが現状です。しかし、Android Wear 2.0からはAndroid Wear単体で動作するアプリが実現可能となり、対応スマートドン無しで情報の取得、メール、メッセージの送受信が可能となります。
また、Android Wear 2.0より画面内でのキーボードの表示や、スマートリプライ機能など、文字でのコミュニケーション機能の向上も図られています。
実際に導入してみます
今回は、Huawei WatchにAndroid Wear 2.0のイメージを焼きこんでいきます。korodroidさんの記事を参考に作業を進めていきます。
今回の作業を行うためにはブートローダーの解除を含めた改造行為が必要となります。端末の保証は無効となり、また端末ないのですべてのデータが削除されます。更に文鎮化の危険性もあり、あーるは以下の作業を通して発生したいかなる損害に関して責任を負いません。
Android Wear 2.0のインストールを行うにあたっては、通常のAndroid端末のイメージの焼き込みと同様adbコマンドを利用します。
公式サイトからまずイメージファイルをダウンロードします。
この表の上のものがAndroid Wear 2.0、下がもとに戻すためのイメージです。
ダウンロード後、ファイルをCドライブ直下にあるadbフォルダ内に展開します。(adbの導入手順については、Le MAX 2に関する記事を参考にしてください。)
この間にHuawei Watch側で開発者ツールを出し(システム情報のビルド番号を数回タップ)、開発者向けオプションから”ADBデバッグ”を有効化させてください。
ADBコマンドで焼きこみます
adbの使い方に関してはLe MAX 2に関する記事で書いていた筈ですのでそちらを参考にしてください。
PCとの接続は、充電ケーブルをPCに接続することで可能となります。接続時にUSBデバッグに関してのダイアログが出てくるので、許可してやりましょう。
それでは、PC側の作業を説明します。
まず
adb devices
で、adb接続ができてるか確認します。
上のスクリーンショットでは、すでにデバイスが認識されていることが分かります。
次にfastmodeへ移行します。
adb reboot bootloader
Huawei Watchが再起動します。
その後ブートローダーのロックを解除します。
fastboot flashing unlock
ORMロックの解除も必要でした。
fastboot oem unlock
このどちらかの段階でHuawei Watch側でロック解除の同意を求められますので、接続が解除されないように気をつけながら本体のキーで許可しましょう。
ここまで無事に進んだら、最後に焼きこみを行います。
flash-all.bat
一気に焼きこみが開始され、このような画面になれば成功です。
Huawei Watchが再起動します。
Android Wear 2.0を体感
先日公開されたばかりのバージョン2では、まだ初期設定画面は英語のみでした。その他の画面はきちんと日本語化されています。
Android Wear 2.0のバージョンは2.0.0.126028757となっていました。ベースのAndroid OSのバージョンは次期OSのNです。
文字盤の選択画面も変更が加わっています。
設定画面や、アプリ一覧画面は円形に並ぶような形に変更になりました。
入力方法というメニューが追加され、キーボードを選択することも可能となりました。(日本語は非対応)
画面を上から下にスワイプした際のメニューは、アイコンをメインにワンタッチで設定可能となりました。
通知に関しては、上の丸いアイコンが通知時に表示され、引き上げると全画面で内容を確認できるようになっています。通知の表示のデザインは洗練され、好感が持てます。
アプリ一覧画面の表示は、1.x系では右から左へのスワイプで表示できましたが、今度はキーを押さないと表示ができません。ここは若干残念です。できれば画面タッチだけで用件を済ませれたほうが、左利きとしては嬉しかったのですが…
安定性はイマイチ
まだ、Android Wear2.0はベータ版ですので、動作に関してはまだ不安定です。Google謹製のアプリ、”Google”も起動しませんしね…OK Googleも使えませんでした。
また、通知の表示に関しても非対応のアプリがある関係で、せっかくの良いデザインがまだ活用しきれていません。
キーボードについても、日本語のキーボードはまだ非搭載で、せっかくの機能は使えませんでした…
安定性や完成度、日本語環境下での使用に関してはまだまだという印象です。
いち早く新しいOSを試したいという方はチャレンジあれ
個人的な感想で言えばまだまだ実用レベルには厳しいのが本音のAndroid Wear 2.0ですが、いち早く最新のOSを使ってみたい!という方には是非試していただきたいOSだと思っています。
私自身も、Android Wear 2.0バージョン2の知らせを受けて当日中に焼きこんで、その翌日にはこの記事を公開しているくらいですしね。
残念ながら、私は日常使いでHuawei Watchを使っているため安定性に難のあるOSと使い続けるのは厳しいのですが、ぜひ対応機種をお持ちの方はアップデートにチャレンジしていただければと思います。気に入らなくても手間はかかりますがもとに戻すことも可能ですしね。
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