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【PLAUD発表会】Plaud Note Proついに登場!ハイライト記録とAI指向性収音技術搭載のPlaud Note Proの発表会を徹底レポート

2025年10月8日東京・渋谷で開催されたPLAUD新製品体験発表会に参加してきました。今回は、世界で100万ユーザーを突破したPlaudシリーズの最新フラッグシップモデル「Plaud Note Pro」を中心に、AIと音声技術を融合させた新しい生産性向上の新しい形をレポートします。会場では、PLAUD株式会社代表取締役のNathan Xu氏、General ManagerのWatson Zhang氏、Sales Directorの鈴木直幸氏が登壇し、新製品の魅力や日本市場への意気込みを語ってくれました。単なる録音デバイスを超え、個人の「AIエージェント」として生産性を飛躍的に高めるデバイスに仕上がっているPLAUD Note Proと、今後のPLAUDの目指す方向性をご紹介します。

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わずか2年で100万ユーザーを突破したPLAUDの日本市場での展開

発表会の冒頭では、Nathan Xu氏が登壇し、PLAUDのグローバル展開と日本市場での状況を説明。PLAUDは「人間の知性を増幅する」ことをミッションに掲げ、会話を通じてアイデアや知識を生み出す瞬間を逃さないソリューションを提供しているとのこと。グローバルでは、2023年夏に初代Plaud Noteをリリース後、わずか2年で100万ユーザーを達成。Watson氏に聞くと日本は米国に次ぐ第2の市場で、特に有料ユーザー比率が世界平均では30%未満に対し約40%と高いんだとか。日本のユーザーは、他国のユーザーに比べても文字起こしを重視している、というのがこの背景とのこと。

Xu氏いわく、「日本はデジタル文化が強く、プロフェッショナルな利用において信頼性が求められる市場。私たちの製品が受け入れられているのは、その信頼に応えられている証拠」とのこと。日本市場は2024年度で400%の成長を記録し、2026年も2倍の成長を見込むほどの勢い。法人向けビジネスも数千台規模で大手企業に導入が進んでおり、議事録作成の効率化や会議の集中力向上に貢献しているんだとか。実際に私も、以前Plaud Note PinをレビューしてからずっとProユーザーですが、今ではこれ無しでは仕事が進まないと思うほどです。

厚み2.9mm、重量30gの小型サイズを実現したPlaud Note Pro

続いて、Watson Zhang氏がPlaud Note Proのハードウェアを紹介。デザインは、クレジットカードサイズ(85.6×54.1×2.99mm)で、重量わずか30gという驚異的な薄さと軽さを実現。アルミニウムボディに3D波状テクスチャ加工を施し、高級感のあるさわり心地を実現したとのこと。

ディスプレイは0.95インチのAMOLEDを採用し、Corning® Gorilla® Glassで保護。最大600ニトの明るさで、直射日光下でもくっきりと見えるようになっているのが特徴。他社の類似品を試したことがありますが、このディスプレイ部分が見えづらいと、録音しているのか出来てないかが判断できず、録音したかった場面でうまく録音出来ないこともあるためこの視認性の高さは重要な印象。

実際に触ってみるとPlaud Note Proのこの画面はかなり明るく、これなら見落とすことはないと感じました。Xu氏いわく、「ユーザーが求めるのはシンプルさと直感性。ディスプレイがあることで、デバイスとの対話がよりスムーズになる」とのこと。個人的には、画面なしのPlaud Note Pinもシンプルで悪くないと思いつつ、Proの視認性の高さは大きな利点だと感じました。

AI指向性収音技術で最大5mまで簡単に記録。ハイライト記録機能で重要なポイントも逃さない

Plaud Note Proの最大の特徴は、4基のMEMSマイクとAI指向性収音技術による高い収音性能。最大5mの範囲でクリアに音声をキャッチし、騒がしい環境でも話者の声をしっかり捉えるんだとか。Zhang氏いわく、「AIが音の方向を自動検知し、ノイズを抑制。会議室でもカフェでも、常にクリアな音声を記録できる」とのこと。タッチアンドトライでは、雑音環境でのテストはできなかったので収音性能は未知数ではあるものの、これはかなり期待したいところ。

もう一つの目玉は「ハイライト記録」機能。録音中にボタンをタップすると、30秒遡って重要な発言をマークし、AIが優先的に要約に反映する仕組み。セールスディレクターの鈴木氏いわく、「ユーザーが『ここが大事』と直感的に伝えられることで、AIとの連携がより人間らしいものになる」とのこと。

長い会議の録音をしていると、結局の結論はなんだったのかとあとから聞き返すとなってしまうことも。会議中に一応口頭では繰り返してもAI側が必ずしも重要と認識してくれないということもあるため、録音時にここが大事、と記録できるのはなかなか便利な印象でした。

マルチモーダル入力を実現したPlaud Intelligenceとアプリ3.0の進化

鈴木氏が紹介したのは、Plaud Note Proを支える「Plaud Intelligence」と「Plaud App 3.0」のソフトウェア面の進化。従来の音声録音に加え、画像入力、テキスト入力、ハイライト記録を統合した「マルチモーダル入力」を搭載。会議中のスライドやホワイトボードを撮影したり、思いついたアイデアをテキストで記録したりできるんだとか。鈴木氏いわく、「音声だけでは捉えきれなかった情報を網羅的に記録し、ユーザーの意図を正確に反映する」とのこと。

アプリ3.0では、3,000種類以上の業界別テンプレートを活用した「多次元要約」も実現。経営層向けの簡潔な要約や、医療分野のSOAP形式など、用途に応じたフォーマットで議事録を生成可能です。この部分はこれまでのPlaudのアプリと変わらない印象です。

従前はAsk AIとして提供されていたAsk Plaud機能も進化。録音内容に基づく質問に的確に答えるだけでなく、回答をノートとして保存可能。鈴木氏いわく、「Ask Plaudは単なる検索を超え、ユーザーの次のアクションを提案するAIエージェントの第一歩」とのこと。実際に会場でAsk Plaudにデモデータ(発表会の要約)に対して質問してみると、AIで推論を開始して深く回答を作成してくれた印象。これまでのAsk AI機能に比べて細かく、かつ、正確な情報を出力してくれるようになりました。

スマートデュアルモードとバッテリー性能

Plaud Note Proは、対面会話と電話通話を自動判別する「スマートデュアルモード録音」を搭載。振動接触センサー(VCS)により、MagSafe対応ケースでスマホに装着すると通話音声を直接キャッチ。Zhang氏いわく、「ユーザーの操作負担を減らし、どんなシーンでもシームレスに録音できる」とのこと。いちいちモードを切り替えるのは、切り替え間違いもありストレスフルで、自動識別してくれるというのもかなり好感を持てる点でした。

バッテリー性能も強化され、音声強化モードで最大30時間、長時間駆動モードで最大50時間の録音が可能。打ち合わせなどで多用することを前提にすると、個人的には音声強化モードで利用するのがベターな印象。30時間の連続録音ができるとなれば、1週間会議だらけでも安心して使えそうです。

日本市場に本気。ユーザーの「AIエージェント」を目指すPlaud

日本市場では、文字起こし需要の高さが特徴。「日本のユーザーは会議内容の丁寧な記録を重視し、次回会議の準備や振り返りに活用する傾向が強い」とのこと。Plaud Note Proは112カ国語対応の高精度文字起こしを搭載し、特に日本語の認識精度が高い点が強み。

将来展望として、Xu氏は「Plaud Note Proは単なる録音デバイスではなく、ユーザーの『AIエージェント』を目指す」と強調。音声、画像、テキストを統合し、ユーザーの周囲のデータを自動記録・処理する構想を語りました。来年には、録音終了後の自動クラウドアップロードや、会議内容に基づくカレンダー連携、レストラン予約、メール作成の自動化も計画中なんだとか。

生産性を本気で上げていくとなると、個人的には議事録生成デバイスというよりは、一番日常の情報を収集している音声をもとに、勝手に情報を整理し、必要なアクションを行ってくれるAIアシスタントになってくれるのが良いのかなと。それこそ、朝から晩まで常に録音し続けて、各会議の要約はもちろん、タスクの整理、予定の管理まですべてを自動で行ってくれるAIエージェントにPlaudなら近づけるのではないかと期待してしまいます。

価格とコストパフォーマンス

Plaud Note Proは税込30,800円で、10月14日から公式サイト、Amazon、楽天、ヤフーショッピング、家電量販店(エディオン、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ)で販売開始。カラーはシルバーとブラック。スタータープラン(月300分無料)で基本機能が利用でき、プロプラン(1,200分)やアンリミテッドプランも用意。日本ではアンリミテッドプランの利用率が世界最高水準なんだとか。

従来のPlaud Noteとの価格差は3,000円程度。質疑応答でXu氏は、「Proは高度なハードウェアとディスプレイを搭載しつつ、市場浸透を優先して価格を抑えた。両モデルを併売し、ユーザーの選択肢を広げる」と説明。タッチアンドトライでも、Proのディスプレイや新機能の実用性を感じ、価格に見合った価値があると思いました。というよりは、Proを何も考えずに選べば良いような印象も感じます。

Plaud NoteとPlaud Note Proのスペック比較

項目Plaud NotePlaud Note Pro
サイズ85.6×54.1×2.5mm85.6×54.1×2.99mm
重量28g30g
ディスプレイなし0.95インチAMOLED、600ニト、Corning® Gorilla® Glass
マイク2基MEMSマイク4基MEMSマイク、AI指向性収音技術
録音範囲最大3m最大5m(音声強化モード)、3m(長時間駆動モード)
録音時間最大20時間最大30時間(音声強化モード)、50時間(長時間駆動モード)
録音モード手動切り替えスマートデュアルモード(対面/通話自動判別)
ハイライト記録非対応対応(30秒遡り記録)
AIモデルGPT-4、Claude Sonnet 3.5GPT-5、Claude Sonnet 4、Gemini 2.5 Pro
文字起こし112カ国語対応112カ国語対応
マルチモーダル入力音声のみ音声、画像、テキスト、ハイライト
要約テンプレート1,000種類3,000種類以上
価格27,800円(税込)30,800円(税込)

AIエージェントを目指すPlaudの自信作。生産性を上げるならマストアイテム

今回登場したPlaud Note Proは、単なる録音デバイスを超え、ユーザーの「AIエージェント」として生産性を高めるデバイスに進化しています。ハイライト記録やAI指向性収音技術、マルチモーダル入力により、会議のあらゆる情報を網羅的に記録し、実用的な要約を生成できるというわけ。価格も30,800円と手頃で、スタータープランで基本機能を試せる点も魅力。

日本市場の文字起こし需要にしっかり応えつつ、将来の自動化機能でさらに可能性が広がるんだとか。個人的にはAsk Plaudの推論能力の進化に、AIエージェントとしての未来を感じました。生産性を高めたいビジネスパーソンや、会議の効率化を求める人にとって、Plaud Note Proは強力なパートナーになるはずです。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています